投資の年間目標は立てづらい

こんにちは、ゆうゆーです。

新年を迎え、せっかくなので今年の投資目標を立ててみたいと思います。

[目標]今年の年末の現行資産、前年比20%増の155万円以上!!

と景気良く言いたいところですが、今年がどんな年かも分かりません。
もしも2008年のような暴落相場なら、
とてもじゃないけど20%増なんて無理ですね・・・。

逆に、昨年のような大上昇相場なら、
前年比20%増でもちょっと物足りないですよね。

相場が予測できない以上、こういう目標は相応しくない気がします。

では、対TOPIXで考えましょうか?

[目標]対TOPIXで、10%以上のアウトパフォーム!!
※アウトパフォームとは、TOPIXなどのベンチマークに対して運用成績が上回ることです。

・・・これも、もし今年も昨年のような大上昇期だったとしたら、
ちょっと達成の厳しい目標になるでしょう。
参照記事:TOPIXに勝てなくても・・・

結局、純増の率にしてもアウトパフォームの率にしても、
たとえこれらを目標に設定したところで、
それを達成できなければ投資は上手くいっていないのか? と聞かれると、
一概にそうは言い切れません。

また逆に、目標が達成できたからといって、
必ずしも投資が上手くいっているとも言い切れません。

そんな目標なら、別に立てる意味はありませんよね。

かと言って、

[目標]
・もし今年が上昇相場だった場合、前年比30%アップ
・もし今年が下落相場だった場合、対TOPIXで10%アウトパフォーム
・もし今年が停滞相場だった場合、・・・・・・・・


なんて複雑なものも、やはり目標としては微妙でしょう。
目標ですから、ズバッと一文で表したいですよね。

では視点を変えて、株価ではなく保有銘柄の業績に着目して、
それを目標にしてみてもよいかもしれません。

では、

[目標]保有銘柄の今年の増益率の平均が、20%以上!!

これでどうでしょうか?

うーむ・・・よく考えると、これもやはり微妙です。

ある銘柄で、もしも200%増益という恐ろしい上昇率が出た場合、
株価の方はそれを受けてもちろん上がるでしょうが、
自分の想定は、残念ながら間違っていたと言わざると得ません。

私が買いたいのは、ガンホーやミクシィなどの大化け株ではなく、
長期安定成長株なのですから。

また逆に、たとえ今年は前年比2%の増益に留まったとしても、
それが一概に失敗だとも言えません。
私が見据えているのは、今年の利益なんかではなく、
その会社のもっと先の未来だからです。

コカ・コーラが10年後、どれほどの業績をあげるかは
多少の幅で予想が分かれるかもしれません。
しかし、長期にわたって投資を続けたときに、
世界中の企業をリードできると確信しました。
そして所有していなければならないと考えました。
コカ・コーラは20年後には経営者が変わっていることでしょう。
しかし、それでもコカ・コーラの優位性は揺るぎないと思うから、
投資をするのです。
【ウォーレン・バフェット】


バフェットは、本当に偉大ですね。
遥か遠くの未来を見ています。

私たちは、さすがにここまでの境地に達することはできなくとも、
一年後の姿にのみ注目して判断しているようでは、
長期投資家としては甘すぎると言わざるを得ませんね・・・。

こう考えると、一年のような短いスパンでの業績の目標を立てるのも、
相応しくない気がします。

運用パフォーマンスもダメ、保有企業の業績もダメとなると、
年間目標を立てること自体、なかなか難しいですね・・・。

だから、今年の目標は、

[目標]自分の投資信念を一年間、貫き通すこと!!

これに決めたいと思います。
できれば来年も、再来年も、ずーっとこの目標を達成し続けたいですね。

もちろん、バフェットやピーター・リンチなど偉大な投資家にとっては、
信念を貫き通すなんて当たり前のことです。
あえて目標にするまでもないようなことでしょう。

良い経営者は朝目覚めた時、
「さあ、今日は張り切って経費を削減するぞ」などとは言わない。
これには、「今日は張り切って息をするぞ」ぐらいの
意味しかないのである。
【ウォーレン・バフェット】


とはいえ、まだまだ新米投資家の私ですから、
バフェットにとっては息をする程度の当たり前のことでさえ、
難しく感じる時がきっと来るはずです。

というわけで私は、あえてこれを今年の目標と定め、
達成を目指してゆきたいと思います。

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