退屈な決算こそ、最高の決算

こんにちは、ゆうゆーです。

先日、ゆうゆーの主力銘柄トレファクの3Q決算発表がありました。
前回の週間成績発表[39週目]でも書いたとおり、
ワクワクしながら決算発表を迎えたわけですが、
発表された決算は、何のサプライズもなく実に退屈なものでした。

売上は順調に伸び、営業利益も伸びているものの、
月次から期待できるほどの伸びは無い、という部分まで想定通りでした。
もちろん、営業利益の伸びがイマイチである原因は、
「総利益率の悪化」であることも、完全に事前の予想通りです。
あえて言うなら、総利益率の悪化幅が2Qに比べて縮小していたのは好材料でしたが。

また、この事前分析はそんなに難しいものではなく、
トレファクをきちんとフォローしている投資家なら
十分に予想できる程度の分析であり、
当然ながら、決算発表後も大して株価は動きません。

まったくもって、つまらない決算発表ですね・・・。
アメリカの雇用統計などの発表とは大違いです。

ですが、これは私が一番期待していた決算なのです。

実際の決算内容が、自分の事前予想よりも80%も良ければ、
普通は喜ぶものと思います。
株価の方も、その発表を受けてストップ高まで上がるかもしれません。

ですが、私はこんなケースでは素直に喜べません。
もちろん喜びたくはなりますが、これで喜んでいるようでは失格だと思っています。

私が決算書をイチイチ見るのは、一喜一憂するためではなく、
成長ストーリーが崩れていないことを確認するためだからです。
出た数字よりも、なぜその数字が出たのか? の方が重要なのです。

短期的な業績見通しにだけ着目することがばかげているように、
短期的な利益予想に惚れ込んで株式投資を行なうのは不健全だと思います。
市場で売買されている株式は、その企業の一部分だからです。
【ウォーレン・バフェット】


私なら、予想よりも80%も良い数字が出たとなると、
自分の想定した成長ストーリーは間違っているかもしれない・・・と、
疑いを持ってしまうと思います。
というよりも、そうでなければいけないでしょう。

もしくは、まともに予想すらできないような、
情報がほとんど手に入らないような会社だったのかもしれません。
成長ストーリーが維持されているか調べたくとも、
その会社の情報が手に入らなければ、調べようがありませんからね。

トレファクという会社の素晴らしいところは、
決算の数字が出た根拠を、毎回詳しく発表してくれているのです。

決算説明資料を見ても、経費の内訳まで詳しく書かれており、
これによりかなり突っ込んだ分析ができます。
月次発表でも、この会社はただ発表しているだけではなく、
好調なら好調の、不調なら不調の理由がきちんと書かれているのです。

もちろん、これをそのまま信じてしまうのもどうかと思いますが、
少なくともこのような情報を開示しているという時点で、
かなり誠実な会社であると考えられます。
粉飾決算をするような不誠実な会社は、できる限り情報を隠したいでしょうから・・・。

トレファクのように、情報開示にも積極的で、
毎回毎回、事前分析と大きく乖離せず「それなりに」順調な決算を
出してくるような退屈な会社こそ、私は最高の銘柄だと思っています。

今回のつまらない3Q決算発表を受けて、
トレファクを大切に大切に持っておこうという気持ちが、
さらに強まりました。

他の会社の決算がどれだけ良くても、
私の中では、トレジャー・ファクトリーが一番です。

最高の銘柄は、すでに持っている銘柄の中にある。
【ピーター・リンチ】

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