暴落への心の準備をしておこう

こんにちは、ゆうゆーです。

今日は大きな下げ相場となってしまいました。
前回の記事にも書いたとおり、まぁ予想通りといったところですね。

今日の大きな下げについては、なんとなくですが、
よほどの初心者でない限り、それほど大きな精神的ダメージは
みなさん受けていないのではないでしょうか?
もちろん、資金面でのダメージは受けているでしょうが・・・。

当然ながら、ゆうゆーの保有株も被害を喰らってしまっていますが、
精神的な被害の方はまだマシな方ですね。

これにはやはり、今日の大きな下げはある程度予想できており、
心の準備ができていたという面が大きいのではないかと思います。

ゆうゆー投資法では、保有株の成長ストーリーが崩れるか、
あるいは割高になるまでは永久に持ち続ける投資法でありますので、
このような暴落による株価下落から逃れることはできません。

なので、このような暴落に耐える精神力を持つというのは、
大切な必修科目でもあるのです。
3つの必修科目の中にも、きちんと精神力が含まれていますよね。

暴落相場に直面して、含み益が減っていくのを、
または含み損が拡大していくのをじっと眺めているのは、
大変つらいものがあるでしょう。

ですが、冒頭にも書いたとおり、
あらかじめ下がることを見込んで心の準備をしておけば、
いざ暴落を喰らった際、少しは精神的にも楽になるような気がします。

もちろん、今日くらいの下げなどはまだまだ序の口で、
このような下落が今日から1ヶ月間、または半年間、
あるいは2年以上も続く可能性だってあります。
だったら売っておけばよいのに・・・と思われる方は、前回の記事を読んでくださいね。
下落相場が長く続く可能性がある一方で、明日で終わる可能性だって同じようにあるのです。


ただ最悪の場合、リーマンショック級の下げ相場になるかもしれません。
万が一リーマンショックの再来となった場合、
みなさんの保有株は、どれほど株価が下がってしまうのでしょうか?

例えば、私の保有株の一つトレファクは、
リーマンショック前の高値が1100円くらいだったでしょうか。
(この時のPERは14倍程度と、今とほぼ同じ水準です)
そして、リーマンショック後の最安値で500円まで落ちています。

なんと、高値から半値以下にまで下がっているのです・・・。
もちろん業績にはどれほどの変化もないにも関わらず、です。
つまり、リーマンショックが再来すれば、
株価の方は、現状から900円くらいまで下がる可能性は十分にあるのです。

当然、他の銘柄だってそれくらいは下がってしまう可能性があり、
つまりはポートフォリオ全体で考えても、
直近の最高値から半値くらいには落ちてしまう時期が来ることを、
最初から想定しておく必要があるでしょう。

自分の所有している株式の価格がたとえ50%下落しても
パニックに陥らないでいられなければ、株式投資に参加する資格はない。
【ウォーレン・バフェット】


そう、パニックに陥って売り飛ばしてしまうことのないように、
最高値から50%は下落するものだと、最初から見込んでおけばよいのです。

このブログの運用では、100万円からスタートして、
現在は137万円くらいになっています。
今日でだいぶ下がってしまいました・・・。

この結果を見て、「自分は株で37万円儲けたのだ」と考えることは、
とても愚かなことだと思います。

最高値から半額になるくらいは最低でも見込んでおく必要がありますから、
直近の最高値が140万円なら、半値の70万円くらいまでは下がりますので、
「まだ30万円は損している」と思っておくべきなのです。

ここまで見込んでおいたなら、140万円が137万円になるくらい、
何てことはありません。

逆に、その想定ラインまで下落することが永久になかったとしても、
それはそれで、別に害はないですよね。

どんなによい銘柄を持っていても、暴落相場を耐え抜くために、
直近高値から半値くらいまではいつか下がるものだと考えておくことを、
私はオススメします。

常に完璧な運用が出来るという妄想から救ってくれるのは、
株価の大きな下落である。
【ピーター・リンチ】


誤解のないよう最後に言っておきますが、
この暴落をまともに喰らったからといって、
長期投資で儲けられないなんてことは、全くありません。

たとえ暴落を喰らったとしても、常に持ち続けているのであれば、
その後の回復も確実にモノにできるのですからね。
相場もすっかり回復した頃に企業価値が元の二倍になっていれば、
株価の方もきっと二倍高でしょう。

コメント

精神安定は重要な要素
はじめまして。

毎回ピータリンチの言葉を引用した説得力のあるブログ、
楽しみにしております。

私は不勉強なうえ、まだ「投資家」とはいえないほど、
精神も弱いのです。
だからこそ、精神力がとても重要だと感じており、
本日の記事も大変共感するものがありました。

50%下落するものだという前提でPFと向き合うことというのは、
とても衝撃的ですが、確かにそのように捉えることで
冷静な対応が出来るのかもしれませんね。

ちなみにこのような下落局面では、
買い増しはしない方針でしょうか。

私はこれまで下落局面、こと暴落局面ではすぐに手を出して、
まさに落ちるナイフでいつも怪我をし続けてきました。
相場が転換してから買いでは遅い気もしますし、
だからといって下落局面を買いに行くのも難しいです。

明日は一時的にはリバウンドするでしょうが、
もう一段の調整があるような感覚があります。
(根拠はありません)

これからもブログ覗かせて頂きまして、勉強させていただきます。

Re: 精神安定は重要な要素
まるのんさん、はじめまして。

そうですね、メンタル面について書かれているブログは少ないのですが、
私は精神力を必修科目の一つに位置づけています。
裏を返せば、銘柄選定は悪くないものの、長期下落相場に耐え切れずに
長期投資が失敗に終わっているケースも少なくない、ということですね。

下落時のナンピンは、当然私も視野に入れています。
ただ一番よいのは、ナンピンの基準を事前に決めておくことですね。
例えばPER10倍の保有株が、PER8倍まで下がればナンピンする、などです。

「何%下落したらナンピンすべき」などとは一概には言えないのですが、
事前にナンピン基準を決めていたとしたら、
少なくとも今回のたった数%の下落程度でナンピンするような計画は、
おそらく立てていないはずです。

設定した基準に達しなかったら達しなかったで別に構いませんし、
もし基準に達したら、基準に従ってナンピンするのみですね。
その後も株価が下がり続けようと、知ったことではありませんし、
それは失敗でも何でもありません。
基準を守れないことの方が、本当の失敗だと思います。

共に一財産築きましょう。
今後ともよろしくお願いいたします。
No title
ゆうゆーさん、こんにちは。

暴落時にせわしなく売り買いしても手数料と税金の無駄だし、利益があるうちに一旦売って、もっと下がった所で買い直すという作戦は
まず上手くいきませんね。そして疲労感だけが残る。

だから長期投資になりました。

株式投資は守りを覚えるとレベルが上がったような気がしますね。上げても下げても他人事のように感じるようになりました。


『直近の最高値が140万円なら、半値の70万円くらいまでは下がりますので、「まだ30万円は損している」と思っておくべきなのです。』

この考え方には末恐ろしさを感じ、コメントせずにはいられませんでした。ゆうゆーさんの潔さに感心しています。

暴落したときこそ冷静に、そして何もしないことが匠の技ですかね。

Re: No title
いいですねえさん、こんにちは。

いいですねえさんのように完全なバイアンドホールドの戦略で、
一時的な暴落も暴騰も完全に無視してしまえば、
単純に、そして確実に企業の成長分の利益だけは得られますから、
シンプルで素晴らしい投資法なんですよね。
株式投資とは本来、そういうものなのでしょう。

ただ、その程度の利益では満足できない投資家が、
更なる利益を求めてスイングトレードのようなことをしてしまい、
これが一時的には上手くいっても、
長い目でみればあまり上手くいっていないことが多いのでしょうね。

「今は30万円損している」という考え方は、かなりオリジナルですが、
いざ暴落が来ても平然としていられるための一つの工夫ですね。
また、これだけのリスクを現実に受け入れる覚悟があるからこそ、
お金持ちになるチャンスも得られると思っています。

でも、たった100万円を1億円までも増やせる可能性を考えれば、
この程度のリスクなど、大したリスクではないとも思っています。
うっちゃった
 はじめまして。
落ち着いた心構えで投資してらっしゃるスタンスに憧れて、いつも楽しく読ませてもらってます。

 私は昨年から株投資を始めたばかりで、上げ相場しか経験していないせいか、利益が出てるうちにまとめて全部売ってしまいました。
 元々今年は消費税など先のわからない不安定な要素が多いので、手持ちの株はすべて売る気でいたのですが、今回の投稿を読ませてもらって、慌てて先走ってしまったかと少し後悔してます。

 どうやったら ゆうゆーさんのようなスタンスで投資できるか、いつか理解したい……
Re: うっちゃった
しまじーさん、はじめまして。

成功している投資家の中でも投資方法は千差万別ですから、
今のうちに売っておくのがダメだというわけではありません。

なぜ売ったのか?
大切なのはそこなんですね。

買った理由、売った理由、あるいは持ち続ける理由を、
明確に、具体的に説明できるか否かは、大切な部分だと思います。

自信を持って説明できるなら、それは信念を持っているということです。
信念を持っていれば、スタンスがそうそうブレることは無い気がします。

今後は絶対に下がる、あるいは絶対ではないまでも下がる確率が高いと、
根拠を持って言うことができるのなら、
売ったことは別に間違いではないと思いますよ。
売った株が上がったから、間違いだったというわけでもありません。

もし売った理由があやふやなのであれば、自分で十分納得できるまで、
今一度考えてみてはいかがでしょうか?
ピーター・リンチは売り急ぎそうな時、なぜその株を買ったのかという
初めの理由を思い起こすように努めているそうです。

信念を持たず、あやふやなままで売買していたのでは、
ちょっと成功はおぼつかないですね・・・。

また、何かありましたらお気軽にご相談ください。

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