桧家HDとエストラストの比較

こんにちは、ゆうゆーです。

昨日のエストラスト分析の記事で、
同社の購入理由は何となく分かっていただけたものと思います。

ですが、新規に購入するならばともかく、
同じように魅力的に感じて買ったはずの桧家を売ってまで、
エストラストに乗り換える理由はあったのでしょうか?

両社のどこにどう差があると判断して「乗り換え」という選択に至ったか、
分かりやすく比較してみたいと思います。

まず割安さですが、予想PERはどちらも7倍前後で差はありません。
決算期のズレや利益の進捗状況を考えると、
エストラストの方が若干割安かな? という程度です。

私の銘柄乗り換えルールとして、
今持っている銘柄よりも大幅に魅力的な銘柄を見つけた場合のみ、
乗り換えてもよいと決めています。
参考記事:銘柄の乗り換え
ですので、もしも企業価値が同じだとしたら、
この程度の割安さの差は、乗り換えの理由にはなりません。

つまり、両社は割安さではなく企業価値、
もっと言えば「今後の安定成長の期待度」に大きな差があったというのが、
私が乗り換えに踏み切った理由です。

では、企業価値を具体的に比較してみます。

■ビジネスモデル
エストラストはマンション販売、桧家は注文住宅の販売ということで、
どちらもよく似たビジネスです。
桧家もエストラストも、厳密には上記以外の事業も少し手がけているのですが、
分かりやすくするために、両社のメインの事業だけで比較しています。


マンションは「ある中から選ばないといけない」のに対し、
注文住宅は、土地さえあればだいたいはどの住宅メーカーでもよいので、
その分、競争が起こりやすいと言えます。
エストラストも桧家も、他社と比較して商品に優位性あるかは疑問ですが、
エストラストの方が競争になりにくい分、恵まれていると言えます。

ただ、マンションのエストラストの方は、
契約を取る前から広大な土地を仕入れなければならず、
想定通りに売れない場合、在庫(土地)が積み上がるリスクがありますね。
桧家は基本的に受注してから動くため、このようなリスクはありません。

また、景気の影響の受けやすさという面では両社とも変わらないでしょう。

ビジネスモデルはどちらも一長一短であり、評価は互角です。

■成長余地
エストラストの、平成25年2月期のマンション引渡し戸数は329戸、
桧家の、平成25年12月期の住宅引渡し棟数は1,904棟でした。
マンションの1戸も、戸建ての1棟もほぼ変わらないものと考えると、
エストラストの方が大いに成長余地が残っていることは明白です。

仮にエストラストが、今の桧家の規模まで成長したならば、
株価の方もおそらく6倍高です。
成長余地は、当然エストラストに分があります。

■事業の分かり易さ
これも、株式投資においては大切な要素です。

桧家は、注文住宅事業の他に断熱材事業、不動産販売事業、不動産賃貸事業、
最近では介護事業や保育事業などにも取り組み始めています。
メインは注文住宅事業ですが、徐々に他の事業の割合も上がってきており、
無視できない比率になってきています。
少し前までは、ほぼ注文住宅事業の一本足だったのですけどね・・・。
事業が増えれば増えるほど、分析の難易度も当然上がってきます。

一方のエストラストは、マンション販売事業が売上の98%を占めており、
現状はほぼ単一事業と見てよいでしょう。

エストラストの方が格段に分かりやすく、分析もしやすいですね。

■収益性
売上高営業利益率は、エストラスト:10%、桧家:7%です。
総資産から見た利益率を表すROAは、エストラスト:7.1% 桧家:12.5%です。
ただし、今期の桧家は特別利益が大きいので、それを無視して考えると、
ROAは実質9%程度になるでしょう。

数字そのものは両社とも大きくは違いませんが、決定的に異なるのは、
エストラストは営業利益率もROAも明確に良化傾向なのに対し、
桧家は、特に営業利益率が悪化傾向だということです。

これは大きな違いですね・・・。

通常、順調に成長している企業であれば、
多少なりとも利益率は良化しながら成長するはずです。
トレファクも、ALサービスも、フジも、アサンテも、エスクリも、みんなそうなっています。

よって収益性でも、エストラストが大きく優位と言えます。
しかも驚くべきは、エストラストは今の規模でこの高い利益率というところです。
規模がさらに拡大すれば、利益率はさらに良化してゆくことも考えられますね・・・。


■成長率
これからの成長率を正確に求めることは難しいのですが、
ROEを一応の目安とするならば、エストラストの方が少し高いですね。
でも桧家も悪くありません。

どちらも、上手くいった時の成長率は高いと思います。
ただ、やはり直近の成長率の実績を比較すると、
エストラストの方に勢いがあると判断せざるを得ません。

また、桧屋は先ほど書いた通り複数事業を手がけており、
全体としての成長率を想定するのが難しい、という側面もあります。

■財務の健全性
自己資本比率を見ても、キャッシュ・フローを見ても、
これはさすがに桧家の方が勝っています。
ただ、その桧家も決して安全とまでは言えないのですが・・・。
よって、事業がつまずいた時の倒産リスクは、桧家の方が低いでしょう。

ただ、これはあくまで現時点の話です。
エストラストの方も自己資本比率は急激に改善してきていますから、
数年後にどうなっているかは分かりません。


以上が簡単な比較結果ですが、
ほとんどの要素において、エストラストが優位だという結論です。
ここまで差があると、やはり乗り換えざるを得ませんね。

特に分かり易さと収益性(厳密には、将来の収益性)の差が、決定的でした。

収益性こそが、株価上昇の鍵なのである。
【ピーター・リンチ】


桧家は「伸び盛りの断熱材事業に期待できる」という意見もありますが、
もし断熱材事業に期待するのなら、子会社の日本アクアの方を買うべきです。
断熱材事業なんて、桧家の事業の中で2割しか占めていないのですから。
断熱材に期待して桧家を買う行為は、かつやに期待してアークランドサカモトを買うようなものです。
かつやの発展で、アークランドサカモトの株価は伸びたでしょうか?


私が桧家からエストラストに乗り換えた理由、ご理解いただけましたでしょうか?
私は、全ての売買行動において確固たる信念を持ち、
合理的な判断に基づいて売買しているつもりです。
どのような売買であれ、読者のみなさまに上手く説明できないような売買なら、
その売買は失敗だと思っています。
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コメント

エストラストゴールデンクロスです。しかしここは下がり過ぎでしょう。いいタイミングで参戦しましたね。ここからは下値は限定的上値は1400円以上も期待できる
  • 2014-02-25 | 19:23 |
  • 高飛車 | URL |
  • [edit]
Re: タイトルなし
高飛車さん、こんにちは。

私はテクニカル指標というものを全く参考にしない主義ですので、
たとえデッドクロスでも買っていましたね・・・。
まぁ、少しだけ期待しておきます。
  • 2014-02-25 | 22:22 |
  • ゆうゆー | URL |
  • [edit]

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投資パフォーマンス

■ 初期資産:100.0 万円
■ 現行資産:275.2 万円
■ 運用日数:1294 日(3年6ヶ月)
※ 2016.10.29 更新
年度 ゆうゆー TOPIX
 2013年(4/15~) +30.8 % +14.4 %
 2014年 +80.1 % +8.1 %
 2015年 +29.8 % +9.9 %
 2016年(~10/29) -10.0 % -10.0 %
トータルリターン +175.2 % +12.3 %
平均年利 33.0 % 5.9 %
上記は、ブログ公開用のサブ口座の運用記録です。
メイン口座の方は非公開とさせていただきます。
手数料、税金、配当、優待等は加味していません。

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