こんにちは、ゆうゆーです。
毎度おなじみ、いいですねえさんよりご質問がありました。
ゆうゆーさんは、自分が欲しいと思う商品を扱う企業を選んでいますか?
それとも、自分はその商品を欲しいと思わなくとも、
世間一般が欲しいと思う商品を扱う企業を選ぶべきですか?
というものです。
自分でもその商品を欲しいと思えるような企業を投資対象にすることは、
とても良いことだと思います。
商品が好きだということは、その商品をよく知っていることであり、
ひいてはそのビジネスについても、きっと理解しやすいと思いますからね。
その店が気に入るということは、
その店の株を好きになる可能性があるということである。
【ピーター・リンチ】
「好きな企業の株を買う」これはごく当たり前のことであり、
当然、私も好きな企業の株しか買っていません。
一方で、注意しておかなくてはならないことは、
「企業」と、その企業が扱う「商品」は別物である、ということです。
ピーター・リンチも、「好きになる可能性がある」としか言っていません。
なぜなら、商品は株ではないからです。
商品が好きだというだけでは、株を買うわけにはいかないのです。
あなたがその店で買い物をするのが好きだからといって、
その店の株を買えと勧めたりはしない。
また、あなたの好きなものを作っているとか、
好きな食べ物を出すレストランだからといった理由でその株を買えとは言わない。
店の好み、製品、レストランなど、その会社に興味を持ち、
調査リストに載せるのは結構なことだが、
それだけでは株を持つのに十分とは言えない。
利益見通し、財務状況、競争上の位置、成長計画などなどについての、
宿題を済ます前には決して投資をしてはいけないのである。
【ピーター・リンチ】
株というのは商品ではなく企業そのものであり、
その企業が扱う商品というのは、企業を構成する要素の一部に過ぎません。
商品の価値だけで、企業価値は決まりませんよね。
電気を買うことと、東京電力株を買うことは違います。
ただ商品が気に入っているだけなのならば、当たり前のことですが、
株ではなく商品を買って、その企業に貢献するべきです。
株と商品をゴッチャにしてはいけません。
株とは、宝くじでもその企業の商品でもなく、その企業の部分所有権である。
【ゆうゆー】
「商品は買うけど、株は買わない」という行為は、
「商品は好きだけど、企業としては好きではない」ということと同義です。
そんなケースはわんさかあるでしょう。
逆に「扱う商品は好きではないが、企業は好き」といったことは、
商品が企業を構成する要素の一つである以上、成り立ちにくいとは思いますが、
もしも成り立つのならば、その企業の株は買ってもいいと思いますし、
実際にそういうこともあるでしょう。
私は、自分自身がその商品を欲しくなくとも、
欲しい人の気持ちが分かるならば、これは成り立つと思います。
フジのタイヤなどは、まさにそういう気持ちです。
私はカーマニアでもありませんし、雪の多い地域にも住んでいませんので、
フジのタイヤを欲しいと思ったことは一度もありませんが、
もし自分がカーマニアだったら、きっとフジのお店に通い詰めるだろうし、
豪雪地帯の住人だったら、絶対にスタッドレスタイヤは買うでしょう。
もしもこれが、なぜ売れているのか全く理解できないような商品だったら、
株のほうもきっと買えないと思います。
私自身はフジのタイヤは買わないものの、買う人の気持ちは理解できますし、
このタイヤが世のため人のために役立つ商品であることも分かります。
もちろん、ピーター・リンチの言うように、
これだけではフジという企業を好きになるのに十分とは言えませんが、
好きになる可能性はあると言えます。
銘柄を選ぶのは、友達を選ぶのに似ているかもしれません。
趣味が同じ人なら、その人と友達になれる可能性は高まると思いますが、
それだけでは友達にはなれません。
その人を創っている要素は、趣味だけではないからです。
誠実な人であるか、自分と性格は合うか、なども重要な要素でしょう。
その上で「この人は友達にならない方がいいな・・・」と思えば、
みなさんもその人には近づきませんよね。
また、たとえ趣味が違ってもその趣味が理解できるようなものなら、
どうってことはありません。
趣味が違っても性格がバッチリ合えば、友達になりたいと思うでしょう。
私はテニスが趣味なので、同じテニスが趣味である人の方が友達になれる確率は高いでしょうが、
読書が趣味の人だからといって友達になりたくない、なんてことはありません。
ただ、深夜の暴走が趣味などという人がいれば、その時点できっと私の方から離れてゆきます。
マザーテレサみたいに、すれ違う人全てに親切にしてあげたければ、
世の中の全ての株を買ってあげればいいでしょうが、
私はそういう主義ではありません。
好きでもない人間とわざわざ友達にはなりたくないように、
好きでもない銘柄をポートフォリオに入れようとは思いません。
コメント欄でも分かるように、私はいい加減な人に対してはいい加減な対応を、
誠実な人には誠実な対応をしたいと思っていますので、
それと同じように、自分が「友達になりたい」と思える少数の企業を厳選して、
ポートフォリオに入れています。
そして、友達になりたいと思えるかどうかは、商品だけでは決まりません。
なのでシンプルに考えて、対象が商品であろうと企業であろうと、
自分が好きだと思えるものを買えばよいと思います。
買うという行為は、そのもの自体を応援することにも繋がります。
企業ではなく商品が好きなのであれば、株ではなく商品を買うことで、
その商品を応援してあげればいいと思いますし、
企業そのものが好きなのであれば、株を買って企業を応援すればいいし、
商品も企業も好きなのであれば、両方買ってあげればいいでしょう。
・・・というのが一応、私なりの結論です。
毎度おなじみ、いいですねえさんよりご質問がありました。
ゆうゆーさんは、自分が欲しいと思う商品を扱う企業を選んでいますか?
それとも、自分はその商品を欲しいと思わなくとも、
世間一般が欲しいと思う商品を扱う企業を選ぶべきですか?
というものです。
自分でもその商品を欲しいと思えるような企業を投資対象にすることは、
とても良いことだと思います。
商品が好きだということは、その商品をよく知っていることであり、
ひいてはそのビジネスについても、きっと理解しやすいと思いますからね。
その店が気に入るということは、
その店の株を好きになる可能性があるということである。
【ピーター・リンチ】
「好きな企業の株を買う」これはごく当たり前のことであり、
当然、私も好きな企業の株しか買っていません。
一方で、注意しておかなくてはならないことは、
「企業」と、その企業が扱う「商品」は別物である、ということです。
ピーター・リンチも、「好きになる可能性がある」としか言っていません。
なぜなら、商品は株ではないからです。
商品が好きだというだけでは、株を買うわけにはいかないのです。
あなたがその店で買い物をするのが好きだからといって、
その店の株を買えと勧めたりはしない。
また、あなたの好きなものを作っているとか、
好きな食べ物を出すレストランだからといった理由でその株を買えとは言わない。
店の好み、製品、レストランなど、その会社に興味を持ち、
調査リストに載せるのは結構なことだが、
それだけでは株を持つのに十分とは言えない。
利益見通し、財務状況、競争上の位置、成長計画などなどについての、
宿題を済ます前には決して投資をしてはいけないのである。
【ピーター・リンチ】
株というのは商品ではなく企業そのものであり、
その企業が扱う商品というのは、企業を構成する要素の一部に過ぎません。
商品の価値だけで、企業価値は決まりませんよね。
電気を買うことと、東京電力株を買うことは違います。
ただ商品が気に入っているだけなのならば、当たり前のことですが、
株ではなく商品を買って、その企業に貢献するべきです。
株と商品をゴッチャにしてはいけません。
株とは、宝くじでもその企業の商品でもなく、その企業の部分所有権である。
【ゆうゆー】
「商品は買うけど、株は買わない」という行為は、
「商品は好きだけど、企業としては好きではない」ということと同義です。
そんなケースはわんさかあるでしょう。
逆に「扱う商品は好きではないが、企業は好き」といったことは、
商品が企業を構成する要素の一つである以上、成り立ちにくいとは思いますが、
もしも成り立つのならば、その企業の株は買ってもいいと思いますし、
実際にそういうこともあるでしょう。
私は、自分自身がその商品を欲しくなくとも、
欲しい人の気持ちが分かるならば、これは成り立つと思います。
フジのタイヤなどは、まさにそういう気持ちです。
私はカーマニアでもありませんし、雪の多い地域にも住んでいませんので、
フジのタイヤを欲しいと思ったことは一度もありませんが、
もし自分がカーマニアだったら、きっとフジのお店に通い詰めるだろうし、
豪雪地帯の住人だったら、絶対にスタッドレスタイヤは買うでしょう。
もしもこれが、なぜ売れているのか全く理解できないような商品だったら、
株のほうもきっと買えないと思います。
私自身はフジのタイヤは買わないものの、買う人の気持ちは理解できますし、
このタイヤが世のため人のために役立つ商品であることも分かります。
もちろん、ピーター・リンチの言うように、
これだけではフジという企業を好きになるのに十分とは言えませんが、
好きになる可能性はあると言えます。
銘柄を選ぶのは、友達を選ぶのに似ているかもしれません。
趣味が同じ人なら、その人と友達になれる可能性は高まると思いますが、
それだけでは友達にはなれません。
その人を創っている要素は、趣味だけではないからです。
誠実な人であるか、自分と性格は合うか、なども重要な要素でしょう。
その上で「この人は友達にならない方がいいな・・・」と思えば、
みなさんもその人には近づきませんよね。
また、たとえ趣味が違ってもその趣味が理解できるようなものなら、
どうってことはありません。
趣味が違っても性格がバッチリ合えば、友達になりたいと思うでしょう。
私はテニスが趣味なので、同じテニスが趣味である人の方が友達になれる確率は高いでしょうが、
読書が趣味の人だからといって友達になりたくない、なんてことはありません。
ただ、深夜の暴走が趣味などという人がいれば、その時点できっと私の方から離れてゆきます。
マザーテレサみたいに、すれ違う人全てに親切にしてあげたければ、
世の中の全ての株を買ってあげればいいでしょうが、
私はそういう主義ではありません。
好きでもない人間とわざわざ友達にはなりたくないように、
好きでもない銘柄をポートフォリオに入れようとは思いません。
コメント欄でも分かるように、私はいい加減な人に対してはいい加減な対応を、
誠実な人には誠実な対応をしたいと思っていますので、
それと同じように、自分が「友達になりたい」と思える少数の企業を厳選して、
ポートフォリオに入れています。
そして、友達になりたいと思えるかどうかは、商品だけでは決まりません。
なのでシンプルに考えて、対象が商品であろうと企業であろうと、
自分が好きだと思えるものを買えばよいと思います。
買うという行為は、そのもの自体を応援することにも繋がります。
企業ではなく商品が好きなのであれば、株ではなく商品を買うことで、
その商品を応援してあげればいいと思いますし、
企業そのものが好きなのであれば、株を買って企業を応援すればいいし、
商品も企業も好きなのであれば、両方買ってあげればいいでしょう。
・・・というのが一応、私なりの結論です。
2014/02/28 (金) [ゆうゆー投資法]
ゆうゆーさん、ご回答ありがとうございました。
最近、含み損を長く持ち続けているうちに銘柄に惚れ込んでいるだけではないかと考えるようになりました。ふと、自分が買ったから他の人も買うはずだという思い込みが怖くなったのです。
「株価は企業を適正に評価している」一方、「株価ほど当てにならないものはない」という人もいます。
いろいろ深く考えても結局は大金が相場を動かします。しょせんゲームだなと身も蓋もないことを考えます。
もう相場からいろいろなことを学んだので、それに対価を払ったことにすれば惜しい気持ちもなくなるでしょう。
長期投資は修行ですね。簡単に上手くいったらおもしろくない。答えのないことを考えるのは最高の暇つぶしです。
ちょっとずつですが疑問を解消していただいて賢くなっている気がします。これからも素朴な疑問に付き合ってください。
最近、含み損を長く持ち続けているうちに銘柄に惚れ込んでいるだけではないかと考えるようになりました。ふと、自分が買ったから他の人も買うはずだという思い込みが怖くなったのです。
「株価は企業を適正に評価している」一方、「株価ほど当てにならないものはない」という人もいます。
いろいろ深く考えても結局は大金が相場を動かします。しょせんゲームだなと身も蓋もないことを考えます。
もう相場からいろいろなことを学んだので、それに対価を払ったことにすれば惜しい気持ちもなくなるでしょう。
長期投資は修行ですね。簡単に上手くいったらおもしろくない。答えのないことを考えるのは最高の暇つぶしです。
ちょっとずつですが疑問を解消していただいて賢くなっている気がします。これからも素朴な疑問に付き合ってください。
いいですねえさん、こんにちは。
確かに株価は、特に小型株については大金で簡単に動いてしまいます。
大金を持った人がその気になれば、
何年間も株価を押さえ込むことだって出来てしまいます。
なので、キャピタルゲインよりもインカムゲインを重視する人が多く、
成長性は低くても高配当の株が人気なのかもしれませんね。
信頼できない株価に関わらず、配当だけは確実に手元に入ってきますから。
ですが、インカムゲインに着目したとしても、
長期安定成長株という選択はありなんですけどね・・・。
http://yuyutoushi.blog.fc2.com/blog-entry-176.html
私もいいですねえさんや他の方たちの質問を受けて、
深く考えることで改めて気が付くことが、まだまだたくさんあります。
今後ともぜひよろしくお願いします。
確かに株価は、特に小型株については大金で簡単に動いてしまいます。
大金を持った人がその気になれば、
何年間も株価を押さえ込むことだって出来てしまいます。
なので、キャピタルゲインよりもインカムゲインを重視する人が多く、
成長性は低くても高配当の株が人気なのかもしれませんね。
信頼できない株価に関わらず、配当だけは確実に手元に入ってきますから。
ですが、インカムゲインに着目したとしても、
長期安定成長株という選択はありなんですけどね・・・。
http://yuyutoushi.blog.fc2.com/blog-entry-176.html
私もいいですねえさんや他の方たちの質問を受けて、
深く考えることで改めて気が付くことが、まだまだたくさんあります。
今後ともぜひよろしくお願いします。
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