私が消費増税を完全無視する理由

こんにちは、ゆうゆーです。

いよいよもうすぐ、消費増税が始まりますね・・・。
それ以外にも、中国のシャドーバンキングの問題や、ウクライナの問題など、
長期投資家にとっての不安材料は山積みです。

そんなこんなで、今はキャッシュポジションを増やして様子見している方も、
きっと多いのではないでしょうか?
確かに、中国やウクライナの問題はさておいても、
消費増税はほぼ全ての企業にとって、業績悪化の直接的な要因になります。
もちろん私の保有企業にとっても、逆風となることは間違いありません。
消費増税で業績が上がりそうな企業は、税計算ソフトなどを扱う会社くらいしか思いつきません。

企業によって差はあれど、消費増税というイベントは間違いなく、
多くの企業のEPSを押し下げる要因になります。
株価とEPSは長期的には連動する傾向にあるのですから、
EPSの悪化要因が目の前にある以上、今は一度保有株を売っておいて、
ほとぼりが冷めてから買い戻すという理屈も、一見正しいように思えてきます。

ただ、それでも私は保有株を(一時的であっても)売ろうとは思いません。

それはなぜか?
別に長期投資家を自負しているから、というわけではありません。

私が消費増税を完全無視する理由を一言で表すなら、
EPSが下がったからといって、株価も下がるとは限らないからです。

「え? さっきEPSと株価は連動するって言ってたじゃないか!」
という声が早速、聞こえてきそうですね。
確かにEPSと株価は連動する傾向があるのは、その通りです。

ただし、厳密にはピタリと連動するのではなく、
株価の方が先に動き、少し遅れてEPSが連動するのです。

「株価が先に動く」という点がポイントなんですね・・・。
例えばガンホーはつい最近、対前年比で10倍の営業増益などという、
前代未聞の素晴らしすぎる決算を発表しましたが、
その発表を受けて株価は上がるどころか、むしろ下がってしまいました。

理由はお分かりですよね。
そう、パズドラの大ヒットは既に世間に広く知れ渡っており、
好業績が出ることなどみんな分かっていて、事前に株を買っていたからです。
いわゆる「織り込み済み」というやつです。

消費増税もこれと同じようなもので、
今になって増税を心配して株を売っていたのでは、もう手遅れなのです。
だって、増税になることなど昨年の段階から分かっていたのですから。
増税の不安なんてもう既に織り込まれていると考える方が、自然ではないですか?

ガンホーだって営業利益10倍の発表で株価が下がるくらいですから、
実際に増税が始まれば、株価はむしろ上がる可能性だってあるでしょう。

では、消費増税が株価に織り込まれたのは、一体いつの時点だったのでしょうか?

それは簡単に言えば、増税が行われることが分かってきた時点です。
昨年の参議院選挙で自民党が圧勝して、ねじれが解消された時点でもなけりゃ、
安倍総理が消費増税などと言い出した瞬間でもないような気がします。

具体的にいつの時点かは、私には分かりません。
ただ一つ言えることは、私たち素人の個人投資家が分かってきた時点では、
時すでに遅しだということです。
こんな情報は、プロの機関投資家たちがいつも血眼になって集めています。
そんな人たちよりも、私たちの方が先に情報を得られると思う方が間違いです。

結局、こんな情報戦で勝てるわけがありません。
実際にこの増税の時期に合わせて株価が下がったとしても、
それは私の嫌いな言葉、つまり「結果論」でしかありません。
今売っておいて数カ月後、株価が下がったから「それみろ!」なんて言っている人がいたとしたら、
私はきっと「馬鹿だなぁ・・・」と思うでしょう。


昨日の記事にも書いた通り、市場には早くお金が欲しい人があふれていて、
短期でお金を稼げる案件が転がっていれば、それを見逃すはずがありません。
消費増税で株価が下がる! と市場が本当に思っているのであれば、
みんな事前に売っておくので、もっと早く株価の下げが始まるはずです。

結局、短期の相場予想で儲けようとか、損を避けようなどと思うことは、
素人の個人投資家にとっては致命的に誤った考え方だと、私は思います。
長期の相場予想はまた別問題で、例えばバブル時にはその後の長期的な下げは予測可能です。
ですが、そのバブルがいつまで続くか(短期の予想)は分からない、ということです。


一年あるいは二年先の相場の方向を予測するなど、不可能である。
【ピーター・リンチ】


短期的な企業の業績や需給を動かすであろうあらゆる要因は、
それが分かった段階で全て株価に織り込まれると、私は思うようにしています。
ゆえに、高確率で短期間に儲けられる方法などは存在しません。

そう思っておけば、今の自分の行動を迷うことはなくなるはずです。
関連記事

トラックバック

コメント

私の読みは必ず外れる
ゆうゆーさん、こんにちは。

ピーターリンチ先生でも1~2年先のことが分からないのに、数ヵ月先のことが私に分かるはずがありませんね。

配当落ち日や赤字決算なのに上がる株価、我々弱小個人投資家は急に上がった株価を見た後に材料を探す情報弱者ですからね。

日足を見るから買ったり売りたくなるもの。後から年足を見ればきれいな右肩上がりのチャートに気付きます。

それでも3月の配当間近になるとジワジワ上がる株価を見て、「少しだけ売ろうかな」と過去を忘れる自分がいます。

オリンピックが決まった国は、そこから7年間下がったことはないらしいです。そんなアノマリーを支えにして、動かない株価を忘れる訓練をしている毎日です。

ひとつ思いついたのは、一銘柄あたり資産の10%までに減らしました。

他にもどうやったら気にならないだろうとずっと考えています。見ない方が良い結果になると今までの経験上、強く思います。

長期投資家にとって毎日株価を見るのは意味のないことだと思います。ゆうゆーさんはどのぐらいの頻度で株価を確認していますか。なにか良いアイデアはないでしょうか。バフェット先生は毎日株価を見ていたのでしょうか。
  • 2014-03-06 | 09:14 |
  • いいですねえ | URL |
  • [edit]
Re: 私の読みは必ず外れる
いいですねえさん、こんにちは。

株価のチェックは、私もだいたい日課になっています。
この習慣は良いとは思いませんが、かといって今後株価をずっと見ないというのも、
現実問題として難しいのではないでしょうか?

バフェットはおそらく、株価など全く気にならない域に達していると思いますが、
いくらバフェットといえども、最初からそうだったわけではないはずです。
株価が気になるというのは、投資家の宿命でもありますね。

いいですねえさんのご期待に添える回答かどうかは分かりませんが、
株価の変動が極力、気にならないような方法を「慣れ」以外で挙げるとするなら、
「キャッシュポジション」と「分散」が使えるのではないかと思います。

私はキャッシュの保有比率を、保有株の割安度に応じて変えるようにしていますが、
これがメンタル的にも功を奏しているような気がします。

また銘柄の分散は言うまでもなく、売りや買いの時期も分散することですね。
いいですねえさんはバイアンドホールド派なので抵抗があるかもしれませんが、
じわじわ上がってきている株を一部だけ売ることは、悪いことだとは思いません。
(もちろん、思いつきではなく計画的にやることが前提です)

例えば、ある銘柄を300株持っているならば、PER20倍に達した時点で100株売り、
PER25倍でもう100株売り、PER30倍まで上がれば全部売る、といった感じです。
もちろん、買いの場合も同じ手が使えます。
こういう方法は一長一短ではありますが、ことメンタルに関して言えば、
悪い影響は及ぼさないと思います。

要は「上がってよし、下がってよし」の状況を作ることがポイントでしょう。
まぁ、口で言うほど簡単なことではないんですけどね・・・。
  • 2014-03-06 | 14:14 |
  • ゆうゆー | URL |
  • [edit]
ほぼ毎日エントリするとは、すごいですね。
ゆうゆーさん、こんにちは。

毎日とは言わないまでも、毎月楽しみに読ませて頂いております。

ウォーレンバフェット氏とピーターリンチ氏。いいですねぇ。彼らの本は、一通り読みましたが、何回読んでも新しい視点から得られることがあるので、凡百のマネー書籍や雑誌よりもはるかに優れていると思います。

彼らの投資法の魅力は、理論に基づいて株式投資を素人でもできてしまうと思わせるところだと思います。バフェット氏は、PIPE投資や優先株など素人には、とても真似出来ない投資手法も駆使しますが、彼らの考え方の根底にあるのは、内在価値>価格であることです。

今後もゆうゆーさんのブログを参考にさせて頂きたいと思います。
できれば、相互リンクして頂けるとありがたいです(笑)。
Re: ほぼ毎日エントリするとは、すごいですね。
TAKAさん、はじめまして。

毎日更新すると決めてしまうと、私の性格上きっと途中で挫折してしまうので、
毎日更新しないように、実は意図的にセーブしています。
今後の環境次第では、週に一回かそれ以下になる日が来るかもしれませんが、
それでも構わないかな、という感じで気楽に続けています。
まぁ、投資と同じで長く続けていきたいですからね。

彼らについては、おっしゃる通りですね。
いかに凄い投資法でも、それを自分が再現できなければ意味はありませんが、
彼らの投資法はとてもシンプルで理解しやすく、
さらに、それを実に簡単な言葉で語ってくれているところに惹かれました。

相互リンク了解しました。
今後ともよろしくお願いいたします。
  • 2014-03-07 | 20:48 |
  • ゆうゆー | URL |
  • [edit]
No title
消費税増税については、増税決定後に間もなく株価にはある程度織り込まれたという事が言えると思います。

ただ、消費税増税については、短期的な影響だけでなく、長期的な影響があります。

インフレに転換するか、デフレのままか、は今の日本株式投資で最も影響の大きいマクロ要因の一つだと思います。

なので、長期的な影響についての考察がなければ、完全無視する理由には当たらないと思います。どちらかというと、消費税増税は長期的な影響が大きいのではなかろうかと思います。
Re: No title
「MEANINGさんとの議論は下りさせてもらう」と昨日はお話ししましたが、
ここ数年ないくらい真剣にコメントを下さった、ということのようですので、
熱い思いは伝わりました。
であれば私の方も誠意をもって答えさせてもらわないと、申し訳ないですね。
ということで、ぼちぼち回答させていただきます。
(ただ、コメントが大量なので「ぼちぼち」になるのはご了承ください)

>消費税増税については、短期的な影響だけでなく、長期的な影響があります。
>インフレに転換するか、デフレのままか、は今の日本株式投資で
>最も影響の大きいマクロ要因の一つだと思います。
>なので、長期的な影響についての考察がなければ、
>完全無視する理由には当たらないと思います。


今後インフレになるかデフレになるかは、私は無視するスタンスです。
消費増税について私がいくら考えたところで、
インフレ・デフレを予想する方法を私は持ち合わせていません。
経済がどうなろうと、その時の最善を尽くすのみです。

株式投資では、経済評論家ではなくビジネスアナリストであるべきだ、
これは、バフェットもリンチも共通の考え方です。
もちろん、私も同じ意見です。

また、消費増税の影響としては景気の冷え込みも考えられますが、
これについては私の企業分析手法の中で、
「成長ストーリー崩れの三大要因」の一つとして考察しているので、
フォローできていると考えています。
http://yuyutoushi.blog.fc2.com/blog-entry-243.html
  • 2014-04-15 | 22:12 |
  • ゆうゆー | URL |
  • [edit]

コメントを残す


 ※コメントは300文字以内でお願いします。0文字/300文字


プロフィール

Author:ゆうゆー
テニスと株式投資を愛する個人投資家です。
株で稼いで、テニスコートを造るぞ~!

最新記事

最新コメント

  • ゆうゆー ≫ ブログを休止して感じたこと(休止中記事)
  • sun ≫ ブログを休止して感じたこと(休止中記事)
  • ゆうゆー ≫ ブログを休止して感じたこと(休止中記事)
  • マサ ≫ ブログを休止して感じたこと(休止中記事)
  • ゆうゆー ≫ たまには近況報告(休止中記事)
  • ゆうゆー ≫ ブログを休止して感じたこと(休止中記事)
  • ゆうゆー ≫ ブログを休止して感じたこと(休止中記事)
  • つつみ ≫ たまには近況報告(休止中記事)

投資パフォーマンス

■ 初期資産:100.0 万円
■ 現行資産:275.2 万円
■ 運用日数:1294 日(3年6ヶ月)
※ 2016.10.29 更新
年度 ゆうゆー TOPIX
 2013年(4/15~) +30.8 % +14.4 %
 2014年 +80.1 % +8.1 %
 2015年 +29.8 % +9.9 %
 2016年(~10/29) -10.0 % -10.0 %
トータルリターン +175.2 % +12.3 %
平均年利 33.0 % 5.9 %
上記は、ブログ公開用のサブ口座の運用記録です。
メイン口座の方は非公開とさせていただきます。
手数料、税金、配当、優待等は加味していません。

リンク(RSS)

広告
※ 相互リンクについては、こちらをご一読ください。