バブル時にはバブル時の投資法がある

こんにちは、ゆうゆーです。

以前の記事で、今の日経平均は「まだ割安だと思う」などとお話しましたが、
今のBPSではだいたい日経平均16000円~17000円くらいがフェアバリューで、
20000円を超えてくると、ちょっと割高だという風に考えています。

もちろん、私は日経平均が割安であれ割高であれ、
日経平均に投資することはありませんので、
日経平均の割安さや割高さなど、関係ないようにも思います。

ですが、日経平均が割安の時はだいたい保有株も同じように割安で、
日経平均が割高の時はだいたい保有株も割高になっていることが多いのです。
これについては、疑う方はいないでしょう。

では、もし日経平均が30000円を超えたらどうするのか?
ここまで来れば、相当に割高だと考える方はきっと多いでしょう。
もちろん、日経平均が割高だということは、
私の保有株や投資候補に入れている株も、軒並みPER20倍を超えてしまい、
手が届かない水準になっていることと思います。

もしもそんな時期がまた来てしまったら、指をくわえながら、
投資用資金の全額を現金で持っておかなくてはならないのでしょうか?

例えば以下の青枠の価格帯では、割高さを考えれば怖くて投資できません。

163.png

ですが、1986年~1997年頃までの10年以上もの間、
株式投資に全く参加できないというのは、あまりに悲しすぎます・・・。
株式投資に参加できないということは、お金も増えないということです。

もちろん実際には日経平均に投資するわけではなく、個別株への投資ですので、
目をつけた個別株の中には割安のものもあるかもしれません。
ただ、それを考えても1987年~1991年くらいは厳しいでしょうね・・・。

さて、ここ数年はそんな心配をする必要はないかもしれませんが、
もしもこんなバブル相場が再来してしまったら、
その時は株式投資からは完全に撤退してしまわないといけないのでしょうか?

これに対する私の考えとしては、
「バブル時にはバブル時のやり方がある」と思っています。

日経平均のPERが50倍にもなっているバブル時には、
他の長期安定成長株だって、安いものでもPER30倍になっているでしょう。
こんな株に普通に投資していれば、たぶん損するか、
利益が出るとしても、10年以上も先の話になってしまいます。

そこで、発想の転換をしてみましょう。
全体相場が割高な時は、純粋なパフォーマンスではマイナスになるとしても、
日経平均のパフォーマンスに比べればマシな結果に抑えることは、
十分に可能だと思いませんか?

あなたが目をつけているA株はPER30倍、一方で日経平均はPER50倍、
さらに成長性もリスクもA株の方が格段に上回っている、
こんな状況であれば、普通に考えて日経平均よりは良い結果が出るでしょう。
5年後、日経平均は-50%になっているところが、
A株は-20%に留まっているものと思います。

・・・そうです、この現象を利用するのです。
この現象を利用するための投資商品が、幸いにも最近になって登場しています。

その名は、「日経平均インバース上場投信」です。
同じような性質の商品であれば、日経平均ベア上場投信でも、TOPIXベア上場投信でも構いません。

この商品はどんな商品かというと、
日経平均と全く逆のパフォーマンスを提供してくれる、というものです。
非常にユニークな商品ですよね。

つまり、A株とインバースの両方を同額だけ買えば、
日経平均の-50%とA株の-20%の差のパフォーマンス、
つまり、なんと+30%のパフォーマンスを得ることができるのです。
(要するにインバースで+50%、A株で-20%、ということです)
パフォーマンスの計算は厳密には違うかもしれませんが、概念はお分かりいただけると思います。

そして、こんな方法を考えている人は他にいないかと思い、
この日経平均インバース上場投信についてネットでいろいろ調べたところ、
いろいろなサイトで、「この商品は長期保有には向かない」と書かれています。

なぜなのでしょうか?
私は、そう言われている理由を調べてみました。

この商品、厳密には日経平均と完全に逆のパフォーマンスを出すのではなく、
日経平均が+5%の時は-5%になり、日経平均が-5%の時は+5%となるのです。
これは、同じように見えて実は異なります。

例えば、日経平均が10000円から12000円になり、
また10000円に戻ることを考えてみます。
10000円から12000になるということは、+20%です。
12000円から10000になるとうことは、-16.666・・・%です。

インバースを買った場合、-20%になってから+16.666・・・%になりますから、
最終的に9333円にしかなりません。
日経平均はちゃんと10000円に戻っているのに、インバースはそうなりません。
上の例では、上がってから下がる場合を例に挙げましたが、下がってから上がる場合も同じで、
どちらにせよインバースの方がパフォーマンスは悪くなります。


インバースが長期投資に向かないと言われている理由は、これでした。
原因がはっきり分かったことで、私は確信しました。
「インバースは長期投資に向かない、なんてことは決して無い!」と・・・。

なぜなら、上のケースはレンジ相場を想定しているからこんな結果になるのです。
詳しい計算は省略しますが、これがトレンド相場なら真逆の結果となり、
インバースの方が良いパフォーマンスになります。
上昇トレンドでも、下落トレンドでも、インバースの方が良くなります。
実際の相場は、おそらくレンジを形成しながらトレンドを描いてゆきますから、
インバースも、日経平均の空売りも、
期待値としては変わらないと考える方が自然です。

仮にレンジ相場を繰り返してインバースが一時的に不利になっても、
その後に大きなトレンド相場が来たら、その時に今までの不利を全て取り返して、
一気にパフォーマンスが改善する可能性は十分にあります。

また、どうしてもこの現象を避けたければ、避けるやり方もあります。
インバースが一定幅上がるたびに(例えば、+5%や+10%などになるたびに)
一部を売却し、逆にある一定幅下がる毎に買い増しするようにするのです。
詳しくは説明しませんが、この方法でレンジ相場の不利を相当程度解消できます。
もちろんその分、トレンド相場での優位性もなくなります。

幸い、この商品は1株単位(数千円単位)で売買できる商品ですので、
資金量が少なくてもこの方法が取れます。
(ただ、一回の売買量が少なくなるほど手数料の負担は重くなります)
このような方法を採用しているブログを先日、見つけました。
☆Harvey☆のHappy Value Life♪さんで、やはり安定した成績を残されているようです。
ゆうゆーのブログへのリンクも作ってくれているようですね、ありがとうございます。


いずれにせよ、先に挙げた私の「バブル投資法」は、
間違いなく通用するということです。

ただし、一つだけ注意点があります。
この日経インバースは、日経平均が割高な時以外は持たない方がいい
ということです。
一見すると、常に保有株とインバースの両方を持ち続けていれば、
全体相場に左右されず常に日経平均とのパフォーマンス差の分だけ儲かりますが、
日経平均も、超長期で見れば上がるという点に注意が必要です。

日経平均のBPSは、もう何十年も緩やかに成長し続けていますから、
日経平均株価も、超長期では緩やかな上昇を描く可能性が高いと言えます。
つまり、インバースを永久保有するという行為により、
225社の成長分だけは必ずパフォーマンスを落とすことになります。

・あくまで割高リスクのヘッジ目的なので、保有株の総額以上の額は買わない。
・日経平均が割高の時しか買わず、さらに割高が解消されたら即座に売る。


この点にだけ気をつけていれば、かなり使える方法だと思います。
この方法を採用することにより、「高値からの大暴落」という恐怖から、
パフォーマンス面でも精神面でもあなたを救ってくれるかもしれません。

ちなみに、本日の記事の内容が理解できなかった方は、
インバースなどには手を出すべきではないことを、付け加えておきます。

リスクとは、自分が何をやっているかよくわからないときに起こるものです。
【ウォーレン・バフェット】


このブログでも、日経平均が明らかに割高になってきた場合は、
運用を完全にやめてしまってはブログとしてもかなりつまらないので、
キャッシュポジションを増やすと共に、
ポートフォリオの中にインバースを加えてみようかと考えています。
まぁ、そんな時期が何年後に来るかは分かりませんが・・・。

コメント

ベアで爆死した者です
はじめまして。

ベアETFの件、非常に興味深かったです。
『このように使うべきだったのか!』
と感じました。ロング・ショートと言えば良いのでしょうか。

もう一点私が魅力に感じるのは、単純なショートと違い、損失無限大でない点です。225が幾ら上がっても、ベアETFは理論上0に極限まで近づくだけで、0以下にはなりません。単純なショートに比べれば、これは大きな安心感です。ショートの損失は無限大だからです。

私は昨年の冬に、ベアETFを大量買いしました。実績PERが20を超えていた上、異次元緩和による株高が一時的と妄信していたためです。これは良く無い使い方でした。

損確定は嫌いなので、今はベアETFも持ちつつ、基本は長期ロングとしています。日本株ネットロングは16%程度です。高額な信託報酬でジワジワやられるので、バブルという確信なしに買ってはいけない商品だと痛感しています。

長文失礼しました。
Re: ベアで爆死した者です
しおみやさん、はじめまして。

確かにベアETFは、損失は最大でも投資した額に限られる一方で、
利益は無限大です。(あくまで理論上の話ですが)
ただ、記事の中でも書いたようにレンジ相場での不利がついてくるため、
実際にはショートの場合と比べて、一概にどちらが有利とは言えないのですが、
やはり損失が限られているということで安心感はありますね。

まぁ、その辺の細かいことはとりあえず無視しても、
全体相場の割高リスクのヘッジとして使えるなぁ、と思って書いた次第です。

長期投資家、特に経験の浅い投資家が最も注意しなければならないのは、
リーマンショックのような大暴落が来た時に生き残ることだと思っており、
その点ではこの方法を取り入れておく意味はあるのかな、と思います。

またおっしゃる通り、全体相場が割高か割安かを測ることは簡単ではなく、
私はPBRで見ていますが、それも正しいのかどうか・・・。
ただ、誰が見ても割高だと思えるような水準になることも有り得る話で、
そんな中でも利益を出すために、きっとこの商品が役に立つはずです。

あくまでヘッジのためですので、これを持っていることにより
アベノミクスのような上昇相場でのリターンは下がってしまいますが、
それでもロング株よりも少ない保有量に抑えていれば、
トータルでマイナスになることはないはずです。
暴落リスクに備えたための安心料(保険)だと割り切ることが大事ですね。

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