こんにちは、ゆうゆーです。
成長ストーリーシリーズの続きです。
本日紹介するのは、次の成長ストーリーです。
成長ストーリー名 : M&A型
成長速度 : ★★★(普通)
成長期間 : ★★★★★(長い)
成長コスト : ★★(やや高い)
成長安定性 : ★★★(普通)
■概要
これも分かりやすい成長ストーリーなので、説明するまでもないと思いますが、
A社という会社がB社を買収すれば、今までのA社の売上と利益に、
単純にB社の分の売上や利益が加算される、というものです。
これをC社、D社と次々に買収してゆくことで、長期的な成長につながります。
私たち投資家が、今の自分のポートフォリオに優良なB銘柄を加えれば、
B銘柄の分だけパフォーマンスも改善されるのと同じ意味です。
(もちろん、実際は株価ではなく業績なのですが)
簡単な成長ストーリーに見えますが、悪い会社を買収する例も多々あります。
■解説
<成長速度>
成長速度は、経営方針により変わってきますが基本的には普通だと思います。
少なくとも成長にお金がかかる分、
短期間に劇的な成長を遂げられるような成長ストーリーではないことは確かです。
<成長期間>
成長期間はズバリ、無限大です。
理論上は、一つの企業が世の中の全ての企業を買収するまで成長は続けられます。
この成長ストーリーであれば、大企業になっても成長を続けられるでしょう。
むしろ、成長期間はその企業の経営方針次第であるように思います。
経営者が「これ以上のM&Aは止める」と言った時が成長限界です。
もちろんこれを読むことは至難の業ですが、
M&Aが順調にいっている間は、普通は止めることはしないと思いますので、
あまり成長限界のことを心配する必要はないですね。
それよりも、後述しますが他の要因での業績悪化を心配すべきです。
<成長コスト>
M&A型におけるコストはもちろん、買収費用です。
企業の株価が上がったり下がったりすることからも分かるように、
適正な買収価格というのはなかなか読めません。
欲しい企業を安く買えるか、高い買収になってしまうかは、
経営陣の手腕が問われる分野になります。
<成長安定性>
成長安定性は、決して高いとは言えませんが、
その2で紹介した「新商品導入型」の成長ストーリーと比べれば、
既にその分野で出来上がった企業をそのまま選ぶことができますので、
成功率は少し上がるのではないでしょうか。
ただご存知の通り、企業買収というのは失敗に終わることも多々あります。
特に畑違いの企業の買収であれば、なおさらです。
多角化ならぬ多悪化を行う会社の犯す過ちは、
1.高すぎる買収価格、2.全く知らない分野の会社の買収、である。
【ピーター・リンチ】
もちろん、企業買収を熟知した優秀な経営者であれば問題ないのですが、
そんな経営者であるかを見抜く能力が、投資家には求められます。
■企業例
代表的なのは、ボーダフォンを買収し、イー・アクセスやウィルコムを買収して、
携帯電話のシェアをどんどん拡大しているソフトバンクです。
携帯電話事業に限らず、コンビニや100均、家電量販店などの業界において、
M&Aによる業界再編が進んでいることからも分かるように、
成長産業ではなく成熟産業や衰退産業において、よく見られます。
特殊例では、バフェット率いるバークシャー・ハサウェイもM&A型になります。
■まとめ
経営者の手腕が大きくモノを言う成長ストーリーと言えます。
経営者が確かなら、バークシャー社のような素晴らしい高成長を遂げますが、
私はあまり好きではない成長ストーリーですね。
桧家HDは、エリア拡大型からこのM&A型に転換しようとしていたため、手放しました・・・。
ちなみに、私がやっている長期投資でお金を増やす行為もこのM&A型なので、
どこぞの経営者に任せるくらいなら自分でやろう、と思うわけです。
さて、成長ストーリーシリーズも次回で最後になります。
次回は、最後にして最強の成長ストーリーをご紹介しますので、お楽しみに!
成長ストーリーシリーズの続きです。
本日紹介するのは、次の成長ストーリーです。
成長ストーリー名 : M&A型
成長速度 : ★★★(普通)
成長期間 : ★★★★★(長い)
成長コスト : ★★(やや高い)
成長安定性 : ★★★(普通)
■概要
これも分かりやすい成長ストーリーなので、説明するまでもないと思いますが、
A社という会社がB社を買収すれば、今までのA社の売上と利益に、
単純にB社の分の売上や利益が加算される、というものです。
これをC社、D社と次々に買収してゆくことで、長期的な成長につながります。
私たち投資家が、今の自分のポートフォリオに優良なB銘柄を加えれば、
B銘柄の分だけパフォーマンスも改善されるのと同じ意味です。
(もちろん、実際は株価ではなく業績なのですが)
簡単な成長ストーリーに見えますが、悪い会社を買収する例も多々あります。
■解説
<成長速度>
成長速度は、経営方針により変わってきますが基本的には普通だと思います。
少なくとも成長にお金がかかる分、
短期間に劇的な成長を遂げられるような成長ストーリーではないことは確かです。
<成長期間>
成長期間はズバリ、無限大です。
理論上は、一つの企業が世の中の全ての企業を買収するまで成長は続けられます。
この成長ストーリーであれば、大企業になっても成長を続けられるでしょう。
むしろ、成長期間はその企業の経営方針次第であるように思います。
経営者が「これ以上のM&Aは止める」と言った時が成長限界です。
もちろんこれを読むことは至難の業ですが、
M&Aが順調にいっている間は、普通は止めることはしないと思いますので、
あまり成長限界のことを心配する必要はないですね。
それよりも、後述しますが他の要因での業績悪化を心配すべきです。
<成長コスト>
M&A型におけるコストはもちろん、買収費用です。
企業の株価が上がったり下がったりすることからも分かるように、
適正な買収価格というのはなかなか読めません。
欲しい企業を安く買えるか、高い買収になってしまうかは、
経営陣の手腕が問われる分野になります。
<成長安定性>
成長安定性は、決して高いとは言えませんが、
その2で紹介した「新商品導入型」の成長ストーリーと比べれば、
既にその分野で出来上がった企業をそのまま選ぶことができますので、
成功率は少し上がるのではないでしょうか。
ただご存知の通り、企業買収というのは失敗に終わることも多々あります。
特に畑違いの企業の買収であれば、なおさらです。
多角化ならぬ多悪化を行う会社の犯す過ちは、
1.高すぎる買収価格、2.全く知らない分野の会社の買収、である。
【ピーター・リンチ】
もちろん、企業買収を熟知した優秀な経営者であれば問題ないのですが、
そんな経営者であるかを見抜く能力が、投資家には求められます。
■企業例
代表的なのは、ボーダフォンを買収し、イー・アクセスやウィルコムを買収して、
携帯電話のシェアをどんどん拡大しているソフトバンクです。
携帯電話事業に限らず、コンビニや100均、家電量販店などの業界において、
M&Aによる業界再編が進んでいることからも分かるように、
成長産業ではなく成熟産業や衰退産業において、よく見られます。
特殊例では、バフェット率いるバークシャー・ハサウェイもM&A型になります。
■まとめ
経営者の手腕が大きくモノを言う成長ストーリーと言えます。
経営者が確かなら、バークシャー社のような素晴らしい高成長を遂げますが、
私はあまり好きではない成長ストーリーですね。
桧家HDは、エリア拡大型からこのM&A型に転換しようとしていたため、手放しました・・・。
ちなみに、私がやっている長期投資でお金を増やす行為もこのM&A型なので、
どこぞの経営者に任せるくらいなら自分でやろう、と思うわけです。
さて、成長ストーリーシリーズも次回で最後になります。
次回は、最後にして最強の成長ストーリーをご紹介しますので、お楽しみに!
2014/03/31 (月) [五つの成長ストーリー]
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