こんにちは、ゆうゆーです。
「○○もヘッタクレもない」シリーズ第二弾です(笑)
前回は「落ちるナイフもヘッタクレもない」でしたね・・・。
さて、例年よく株価が下がると言われている5月ですが、
ご存じのとおり、今年の日経平均のパフォーマンスは+2.3%ということで、
セルインメイの法則からは外れた結果となりました。
とはいえ、5月は下がりやすいというアノマリーが崩れたのかどうかは、
今年の結果だけでは判断できません。
今年はたまたま株が上がったからといって、ここ10年の統計を見れば、
おそらく5月は下がりやすいことには違いないと思います。
私は、アノマリーというものを全く信頼していませんが、
「5月は下がりやすい」というアノマリーそのものの有効性を、
完全否定しているわけではありません。
実際にそういうデータが出ている以上、有効性は確かに存在するのでしょう。
では、なぜ私はアノマリーを無視するのか?
それは、簡単に言えば、その有効性は永久に続くものではないからです。
さらに、その有効性が失われたことは、結果からしか判断できないからです。
これは重大な問題だと思います。
考えてもみてください。
「5月に株が下がりやすい」というアノマリーをあなたが知っていたら、
あなたはどうしますか?
当然、4月の段階で保有株を売っておきますよね?
あなたがそうするということは、他の多くの方もそうするでしょう。
そうして、多くの投資家が「セルインメイに備えて4月に株を売っておく」
という行動を取り始めたとしたら、相場はどうなるでしょうか?
セルインメイではなく、セルインエイプリル になるのではありませんか?
まぁ偶然でしょうが、今年の4月の日経平均は-3.5%という悪いパフォーマンスです。
これが、アノマリーは永久に有効ではないと私が主張する理由です。
アノマリーに限らず、短期投資で有効とされるテクニカル指標の全ては、
たとえ今有効であっても、未来永劫その有効性が保証されるものではない、
と私は思うわけですね。
有効な投資法は、みんながそれを使うようになると効果を失ってしまうのです。
こう考えると、有効な、有名なアノマリーであればあるほど、
それが崩れるのも早いと言えるでしょう。
時代遅れになる原則は、そもそも原則ではありません。
【ウォーレン・バフェット】
「それならそれで、アノマリーが通用する間だけでもそれを利用すればよい」
と、思われる方がいるかもしれません。
ですが、そのアノマリーの有効性が崩れているか崩れていないかなど、
どうやって判断するというのでしょうか?
私は、これは結果からしか判断できないと思います。
ただ、結果から判断するといっても、今年たまたま外れたからといって、
セルインメイの法則が崩れたとは言い切れませんよね。
アノマリーの有効性が失われたことを結果から判断しようと思えば、
何年も連続でアノマリーから外れる年が続くことを確認しなければなりません。
こんなの、全く現実的でないと思います。
この方法では、通用しないと気づいた時には「時すでに遅し」でしょう・・・。
一方、長期投資はおそらく今後も長い間、有効であり続けると私は考えます。
参考リンク:みんな早くお金が欲しい
特に機関投資家などは、「短期間で成果を上げないと評価されない」という
特殊な事情を抱えており、いくら長期投資が有効だと分かっていても、
そういう方法をプロが取ることはできないのだ、
と、ピーター・リンチ先生は言っています。
そりゃあ、会社側がファンドマネージャーの成績を評価するのに、
5年も10年も温かく見守るわけにはゆきませんからね・・・。
イメージですが、一年間でTOPIXより10%も悪い成績だったらその時点でクビになりそうな気がします。
アノマリーにしても、テクニカル分析にしても、イベント狙いにしても、
短期で儲けられる案件はプロの機関投資家が目を凝らして見張っており、
そんな舞台に私たち素人が飛び込んで、勝てると思う方が間違いだと思います。
アノマリーの有効性が崩れるタイミングも、
私たちよりもプロの方が、3年は早く見抜いていることでしょう。
退屈ですが、私たちはプロが真似できないような方法を採用し、
長い長い時間をかけて着実に資産を増やしてゆくしか道はないんだろうな、
などと思っています。
「○○もヘッタクレもない」シリーズ第二弾です(笑)
前回は「落ちるナイフもヘッタクレもない」でしたね・・・。
さて、例年よく株価が下がると言われている5月ですが、
ご存じのとおり、今年の日経平均のパフォーマンスは+2.3%ということで、
セルインメイの法則からは外れた結果となりました。
とはいえ、5月は下がりやすいというアノマリーが崩れたのかどうかは、
今年の結果だけでは判断できません。
今年はたまたま株が上がったからといって、ここ10年の統計を見れば、
おそらく5月は下がりやすいことには違いないと思います。
私は、アノマリーというものを全く信頼していませんが、
「5月は下がりやすい」というアノマリーそのものの有効性を、
完全否定しているわけではありません。
実際にそういうデータが出ている以上、有効性は確かに存在するのでしょう。
では、なぜ私はアノマリーを無視するのか?
それは、簡単に言えば、その有効性は永久に続くものではないからです。
さらに、その有効性が失われたことは、結果からしか判断できないからです。
これは重大な問題だと思います。
考えてもみてください。
「5月に株が下がりやすい」というアノマリーをあなたが知っていたら、
あなたはどうしますか?
当然、4月の段階で保有株を売っておきますよね?
あなたがそうするということは、他の多くの方もそうするでしょう。
そうして、多くの投資家が「セルインメイに備えて4月に株を売っておく」
という行動を取り始めたとしたら、相場はどうなるでしょうか?
セルインメイではなく、セルインエイプリル になるのではありませんか?
まぁ偶然でしょうが、今年の4月の日経平均は-3.5%という悪いパフォーマンスです。
これが、アノマリーは永久に有効ではないと私が主張する理由です。
アノマリーに限らず、短期投資で有効とされるテクニカル指標の全ては、
たとえ今有効であっても、未来永劫その有効性が保証されるものではない、
と私は思うわけですね。
有効な投資法は、みんながそれを使うようになると効果を失ってしまうのです。
こう考えると、有効な、有名なアノマリーであればあるほど、
それが崩れるのも早いと言えるでしょう。
時代遅れになる原則は、そもそも原則ではありません。
【ウォーレン・バフェット】
「それならそれで、アノマリーが通用する間だけでもそれを利用すればよい」
と、思われる方がいるかもしれません。
ですが、そのアノマリーの有効性が崩れているか崩れていないかなど、
どうやって判断するというのでしょうか?
私は、これは結果からしか判断できないと思います。
ただ、結果から判断するといっても、今年たまたま外れたからといって、
セルインメイの法則が崩れたとは言い切れませんよね。
アノマリーの有効性が失われたことを結果から判断しようと思えば、
何年も連続でアノマリーから外れる年が続くことを確認しなければなりません。
こんなの、全く現実的でないと思います。
この方法では、通用しないと気づいた時には「時すでに遅し」でしょう・・・。
一方、長期投資はおそらく今後も長い間、有効であり続けると私は考えます。
参考リンク:みんな早くお金が欲しい
特に機関投資家などは、「短期間で成果を上げないと評価されない」という
特殊な事情を抱えており、いくら長期投資が有効だと分かっていても、
そういう方法をプロが取ることはできないのだ、
と、ピーター・リンチ先生は言っています。
そりゃあ、会社側がファンドマネージャーの成績を評価するのに、
5年も10年も温かく見守るわけにはゆきませんからね・・・。
イメージですが、一年間でTOPIXより10%も悪い成績だったらその時点でクビになりそうな気がします。
アノマリーにしても、テクニカル分析にしても、イベント狙いにしても、
短期で儲けられる案件はプロの機関投資家が目を凝らして見張っており、
そんな舞台に私たち素人が飛び込んで、勝てると思う方が間違いだと思います。
アノマリーの有効性が崩れるタイミングも、
私たちよりもプロの方が、3年は早く見抜いていることでしょう。
退屈ですが、私たちはプロが真似できないような方法を採用し、
長い長い時間をかけて着実に資産を増やしてゆくしか道はないんだろうな、
などと思っています。
2014/06/01 (日) [ゆうゆー投資法]
テクニカル分析は私もあまり参考にしませんが、
・信用評価損益率
・騰落レシオ
・出来高
といった指標は売買の参考にします。
統計は取っていませんが結構当たる指標だと感じています。
バリュー投資家でも参考にしている人は多いです。
バリュー投資は割安ならいつ買っても良いんですが、そうは言っても何か基準が欲しいので、私は売買の参考にしています。
外れたとしても短期的な利益を狙っている訳ではないので、それはそれで構わないんですけど、出来たら含み損は少ない方がいいと思うのです。
・信用評価損益率
・騰落レシオ
・出来高
といった指標は売買の参考にします。
統計は取っていませんが結構当たる指標だと感じています。
バリュー投資家でも参考にしている人は多いです。
バリュー投資は割安ならいつ買っても良いんですが、そうは言っても何か基準が欲しいので、私は売買の参考にしています。
外れたとしても短期的な利益を狙っている訳ではないので、それはそれで構わないんですけど、出来たら含み損は少ない方がいいと思うのです。
AKIさん、こんにちは。
バリュー投資家と言えども、私のようにテクニカルを完全に無視する人は、
少数派かもしれませんね。
他の方のブログを読ませていただいていると、そう感じます。
確かに、買った直後に含み損というのはかなりガックリきますよね。
ただ、素晴らしい株が買える値段でせっかく目の前にあるのに、
テクニカルが悪いという理由で見逃して結局買えなくなるリスクも存在し、
私はそれがとても嫌なんですね・・・。
落ちるナイフをつかむ話もそうですが、一時的には下がったとしても、
最終的には成長率と、買った時の割安さで利益は決まってくると思います。
バリュー投資家と言えども、私のようにテクニカルを完全に無視する人は、
少数派かもしれませんね。
他の方のブログを読ませていただいていると、そう感じます。
確かに、買った直後に含み損というのはかなりガックリきますよね。
ただ、素晴らしい株が買える値段でせっかく目の前にあるのに、
テクニカルが悪いという理由で見逃して結局買えなくなるリスクも存在し、
私はそれがとても嫌なんですね・・・。
落ちるナイフをつかむ話もそうですが、一時的には下がったとしても、
最終的には成長率と、買った時の割安さで利益は決まってくると思います。
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