銘柄分析[3169 ミサワ]

こんにちは、ゆうゆーです。

今週よりポートフォリオに加入した、ミサワを分析しておきたいと思います。
まず、簡単に事業内容を確認しておきます。

ミサワは、20代~30代の女性向けの家具やインテリアショップ「unico」を、全国へと展開している成長著しい企業です。
取扱い品目の内訳は、家具・ファブリックが約9割を占めており、ほとんど家具屋さんと言ってよいと思います。商品開発は自社で行い、生産は海外へ委託し、販売は自社で行っています。

では、「私の投資方針と投資手法」に従って分析してゆきます。



ステップ1:『今後安定して成長すると思われる企業』であるか?
A.成長ストーリーは存在するか?
私の好きな「エリア拡大型」の成長ストーリーを持っており、unicoのお店を出店すればするほど、業績もそれに伴って拡大しています。

以下は、過去7年間の売上、利益、店舗数の推移です。

205.png
・H20~H21の売上は、連結ではなく単独のデータを使用しています。
・H20~H22の営業利益、およびH20~H21の店舗数は不明ですので記載していません。


B.成長ストーリー崩れの三大要因に対し、耐性を持っているか?
1.成長限界に対して
今年1月の時点で、全国に28店舗しかまだ出店できていません。
都道府県の数よりも少ない状態で、まだまだ成長余地が残されていることは、深く考えずとも容易に判断できます。

2.景気悪化に対して
不況に強い三要素である、低価格品、必需品、消耗品については、必需品の要素がわずかにあるといった程度に過ぎません。(必需品で強いものと言えば、食品や衛生用品、医療品などですね)

ですが、私は別の視点から「この会社は不況に強い」と判断しました。

まず、この商品のターゲットは「20代~30代女性である」ということです。言わずもがな、独身女性をターゲットにしています。この客層で、お金のやりくりに困っている人などほとんど想像できません。不況の影響を感じにくい客層を狙っていると言えるでしょう。

また、この会社は海外に生産を委託していますので、円高になると原価率が下がり利益率が上昇する、円高メリット株なのです。○○ショックをきっかけに消費が落ち込んだとしても、円高に振れる為替がその影響を幾分緩和してくれるはずです。

では、「逆に円安になると業績が落ちるのでは?」と思われがちですが、今度は円高の場合と逆で、その時はだいたい好景気と重なります。急激な円安となったここ最近の業績を見てみても、営業利益はしっかりと伸びていることが確認できると思います。

3.他社との競争激化に対して
家具屋さんと言って真っ先に思いつくのはニトリや大塚家具などですが、これらの店舗とは客層が全く異なるため、ライバルとは言えありません。
また、ミサワは店舗販売を主体としていますので、ベルメゾンやニッセンなどのカタログ通販の会社も脅威ではありません。

競合を挙げるなら、無印良品やIKEAなどでしょうか。
ただ、家具って似たようなものでも、全く同じものって無いんですよね。同じように見えても、色合いや質感が微妙に違ったり・・・。

IKEAの家具はIKEAにしか無く、unicoの家具はunicoにしかありません。unicoの客層は「安けりゃ何でもいい」という顧客ではありませんから、この辺は妥協しないと思うんですよね。

商品に独自の特徴を持った企業は、それ自体が競争優位性となる上、電化製品や自動車のように技術競争が次々と起こる商品でもなく、衣料品のように流行が目まぐるしく変わる商品でもないでしょう。

以上より、unicoの家具が他社の家具に取って替わられるようなことは、当面は無いと判断しました。

C.もしも成長が失敗に終わった場合のリスクはどの程度か?
自己資本比率は36%ということで、財務体質にはやや不安があります。
営業利益率はここ数年停滞していますが、これは急激な円安の影響ですので、実質的には順調に伸びているように思います。
キャッシュ・フローは成長企業ですから、こんなもんでしょう。

ただ、四半期ごとの利益のバラつきが大きいのが気になります。分析に大きな自信がないと、長期保有は難しいかもしれませんね。

総合的に見て、リスクは「やや高い」程度と判断します。

ステップ2:『割安な価格』であるか?
まずは、PERの適正水準を決めます。
過去の実績およびROE水準から、成長率を16%と想定しますので、仮のPER適正水準は12.8倍~19.2倍となりますが、リスクがやや高いことを鑑みて、適正水準を5%引きにします。

従って、この銘柄のPER適正水準は、12.2倍~18.2倍 となります。

本日引け時点での、この銘柄のゆうゆー予想PERは9.9倍となりますので、割安だと判断できます。



ここ数年の上昇相場でだんだんと割安銘柄が適正に変わりつつある中、まだ割安と言える貴重な成長株の一つだと思います。

私が思うに、マザーズ銘柄であったり未だに無配であるという事実が株価を抑えている気がするのですが、これは私にとって歓迎すべき事実です。
マザーズ銘柄ということは、今後の東証一部上場が期待できます。
無配ということは、今後配当が実施される可能性があります。

これらが起きるタイミングと時を同じくして、今の割安なPERが是正される可能性は高いように思っています。

注  記
当記事の内容はこれを書いた時点での私の見通しであり、現時点での見通しは変わっている可能性がありますので、ご注意ください。

コメント

No title
下方修正の常連ですけどね。
Re: No title
みさわーさん

会社予想がいつも強気すぎるのだと思います。
予想を強気に出すか控え目に出すかは、会社ごとに特徴がありますので、
自分なりの予想成長率や予想PERを出しておく必要がありますね。
ミサワ&アサンテ
私も前号の四季報で気になって少しだけ調べたことがありますが、
わざわざ他を売ってまで組み入れるほどではないかなと感じ、それ以上は調べませんでした。
その後たまたま店舗を見つけたので寄ってみましたが
「この家具が◯◯万円だと!?」てな感じでした・・・。
不況に耐えられるのかなぁと。流行りに左右されやすくもあるかなという気もして。やはりニトリのような低価格のものを扱っている方が不況にも強く安心感があります。
しかしバフェットも宝石の企業をいくつかもっているようですし高価格=不況耐性がないというわけでもないでしょうが、そこにどのようなロジックが潜んでいるのかは前々から気になってます。

話は変わりますが私も保有しているアサンテですが、
今期の月次が微妙ですね・・・。
先月は増税後なので仕方ないんでしょうがこの企業にとって今が稼ぎどきなので余計心配になります。
まだ今期に入って2ヶ月だし近視眼的すぎますかねぇ・・・?
Re: ミサワ&アサンテ
見習い投資家さん、こんにちは。

低価格というのは、不況に強い一つの要素に過ぎないと思います。
低価格でなくとも不況に強い企業は存在します。

私の場合、記事に書いたような理由でこの会社は不況の影響を受けにくい、
と判断しました。
また、流行り廃りのリスクは確かにあると思いますが、家具という性質上、
その移り変わりの速度は「ゆっくり」だと判断しました。

いずれも、私の想像力によるところです。
見習い投資家さんの「値段が高く、不況に耐えられるのか不安」というのも、
想像力を持って判断した結果だと思います。
このような想像力って、すごく大事だと思うんですよね・・・。

いずれにせよ、次に不況が訪れた時に答えは出るでしょう。
その時点で、自分の想像力がピント外れだったことが分かったとしても、
そこで非常に有意義な学びが得られるはずです。

そうやって想像力を磨いてゆくことで、
少しずつバフェットにも近づいていけるような気がします。

アサンテに関しては、確かにもう一段上の数字が欲しかったですね。
まぁ、増税のあおりを受けつつも前年比では一応プラスですし、
もう少し長い目で見守ってゆきましょう。
大事なのは、今後どうなってゆくか? ですからね。
こんにちは
旬のハピネットを売って ミサワっていうのが
如何にもゆうゆーさんらしいですね。

ハピネットは もともと 妖怪ウォッチの過熱感を
ご家族から直に感じられての投資だったと記憶していますが
unicoの家具は 見に行かれたのでしょうか?

まあ 利益が上がっているということは
売っている商品も魅力があるんでしょうけど
いつもこっそり拝見してます。

今回ミサワの購入タイミングは、素晴らしいですね。
決算発表で株価も急騰してます。

かくいう私は20~30代へのブランド訴求がどれほど上手くいってるのか、わからず投資を躊躇しました。
実際、自分がunicoで家具買ったことがあるわけでも、店舗に行ったことがあるわけでもないので。

ゆうゆーさんは、
ポートフォリオに組み込む前に、お店は見ましたか?
自分は店に以前何人かで見にいき見送りました。
Re: こんにちは
もつさん、こんにちは。

unicoの店舗へは、私は残念ながら行ったことはありません。
また、かつやもトレファクも、フジのショップも行ったことはありません。
もちろん行ってみたいですが、いずれの店舗も私の行ける範囲に無いのです。

ただ、これらの企業に関しては商品そのものの伸びには期待しておらず、
過去と同程度の評判を今後も維持してくれれば十分だと思っていますので、
ハピネットほどの「商品のフォロー」は必要ないと考えています。

また、もつさんのコメントの最後の二行が表すとおり、
unicoの商品の過去の評判は、過去の売上や利益が示してくれています。

私の掲げる成長ストーリーで言うなら、ミサワは「エリア拡大型」で、
ハピネットは「商品認知型」と見ている部分で、
少々、違ったアプローチになっているということですね。
Re: タイトルなし
もぐおさん、はじめまして。

そうですね、ミサワだけを見ればいいタイミングでの購入なのですが、
ハピネットの売却も併せて考えるとむしろ悪いタイミングでした・・・。
まぁ、どちらにせよ完全に運の世界ですから、どうでもいいんですけどね。

unicoのお店には、残念ながら行ったことはありません。ただ、
「過去の既存店売上高の推移より、間違いなく安定した評判を得られている」
「家具という性質上、流行(評判)の移り変わりはそれほど速くはない」
という推測を基に、私は購入に踏み切りました。

また少し合理的に、以下のように期待値で考えている面もあります。

・unicoの評判が今後も変わらないなら、新規出店した分だけ利益は伸びる
・今より評判が上がれば、出店した分以上に利益は伸びる
・今より評判が下がれば、利益は落ちるが出店増によりある程度、相殺される

などと考えた結果、この投資における期待値は大きくプラスだと読みました。
Re: タイトルなし
やまさん、こんにちは。

私は以前、トレファクのライバルであるセカンドストリートという店舗を、
見に行ったことがあります。
店の中はガラガラで、私はここで買い物をしようとは思えませんでした。

で、月次の推移を見てみると、その安定していること安定していること・・・。
こんな企業、実はとても有望な銘柄かもしれませんよ。
こんな閑散状態でも、既に利益を出せる体制が確立されているのですから。
(もちろん、利益が出ていなければ話になりませんが)

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