値ごろ感という落とし穴

こんにちは、ゆうゆーです。

株式投資でよく「値ごろ感が出てきた」といった言葉を聞くことがあります。

本来の「値ごろ感」という意味を辞書で調べると、
『品物の価値相応の値段である感じ。また、買い得であるという感じ』
とありました。

この「感じ」というのがまた微妙な表現ですね・・・。
要するに、値下がりするなどで「お買い得になったような気がする」ことを、
多くの人は「値ごろ感が出てきた」と表現しているのでしょう。

特にここ最近のように、下落相場がある程度の期間続いた後に、
値ごろ感を感じることが多くなってくるものと思います。

しかーし!!

このような、値ごろ感などという感覚に頼った売買はとても危険です。
私のようなセンスのない投資家だと、なおさらです。

先週や先々週と比べれば、今は確かに株価が下落しています。
しかし、それまで長ーい上昇相場が続いていたことを忘れていませんか?

それまでに50%上がっていたものを、その後20%下がったからといって
「値ごろ感が出てきた」などと短絡的に考えて買い向かうなんて、
あまりにもセンスが無さすぎると思います。

人はどうしても、直近に起こったことに対して強い印象を持ってしまいます。
また、得をしたことよりも損をしたことの方が強く印象に残る、
というのもまた真実だと思います。

一年前に拾った3000円よりも、一時間前に落とした1000円の方が、
より印象に残っているのは当たり前のことですね。

ですが、トータルでは2000円も得をしているのは、紛れもない事実です。
人間の感覚は、いつも事実を正確に表しているとは限らないのです。

もしも人間の感覚が事実を正確に表しているなら、1000円落とした時点で、
「とても嬉しい」から「やや嬉しい」にダウンしたに過ぎません。
しかし実際の今の心境は、やや嬉しいどころか悔しくてたまらないでしょう。
なにせ、たった一時間前に1000円を落としてしまったのですから・・・。

中には、事実が正確に感覚として表れるという、
極めて優れたセンスの持ち主というのも存在することでしょう。
しかし、普通の人間の感覚などは当てにならないと、まずは知ることですね。

自分の相場観を信じるよりは、むしろ無視できるように心掛けることだ。
【ピーター・リンチ】


感覚が当てにならないと理解できた時、具体的な基準は何かと役に立ちます。
自分のその時の感情がどうであれ、PERの数値が変わることはありません。

株価が大きく下落している時など、自分の心の動揺により、
自分予想EPSに多少の補正がかかってしまい、
それが予想PERに影響してしまうことはあるかもしれませんが、
それでも全てを感覚に頼るよりは、はるかに正確に算出できるはずです。

落ちるナイフもヘッタクレもない」の記事でも同様のことを書きましたが、
値ごろ感とか過熱感などという、まやかしの感覚は一切捨て去ってしまい、
企業の価値と、その時の株価を冷静に見比べることにより、
お買い得かどうかを調べるように心掛けるべきですね。

もちろん、下落相場の到来により、
普通の価格だった銘柄がお買い得になることは、よくることだと思います。
今回の下落でも、お買い得になった銘柄はたくさんあるでしょう。

ですが、それは結果としてその銘柄でそうなっているだけであり、
株価が下がったからといって、何でもお買い得になるわけではないのです。
超割高な株は、たとえ20%下がっても普通の割高株になるだけです。
そんな株を「値ごろ感が出てきた」と勘違いすることだけは、避けたいですね。

このような「値ごろ感」という落とし穴を避けて通れるように、
多少強引であっても、割安さの具体的な基準を設けて売買に活かすことは、
良い方法ではないか、と私は思います。
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コメント

No title
ゆうゆーさん、こんばんは。

価格が下がり、漠然と安くなったと感じるのは、
大きな錯覚であるということ、
これは最近私も意識するようになりました。

記事にもあります通り、上昇した後の下落であれば、
今の価格が本当に「安い」のかどうかなどわかりません。

スーパーなどで従来は100円で売っていたものが、
なにかと値上がりやらなんやらで最近では150円で
売られるのが当たり前となっている中で、
今日はスーパーセールで120円で販売します!といっても、
その品物の価値が変わらなければ、
従来の感覚からすれば、決して安くなっていません。

あまり例がよくないかもしれませんが、
やはり、その価値に見合った価格であるかどうかを見極めたいと思います。
単に下がったから買うということではなく、
下がった今がその企業価値や自分の想定する評価と比較して、
手を出せる水準であるかのチェックを入れるようにしたいと思います。

こういうやや冷静さを失って相場は私もあまり経験がないので、
右往左往してしまいがちになりますが、
ひとまず、各企業の業績に大きな懸念が生じない限り、
パニック売りなどを出すことはないと思います。
Re: No title
まるのんさん、こんにちは。

さすが、まるのんさんは冷静ですね。
おっしゃる通り、上昇した後の下落というのは、一つのワナだと思います。

例えば、私は二か月半前にシュッピンを買いましたが、
そのシュッピンがここ最近、強烈な下落を喰らっています。
しかし、それでもまだまだ含み益です。

もちろん、たった二か月半では企業はどれほども成長しませんから、
今までに、いかに大きく上昇(割安さが解消)していたかということですね。

下落を受けた今のシュッピンを、昔の私なら買い時と判断していたでしょう。
ですが、冷静に考えて私が最初に買った時よりは、
まだ今はお買い得とは言えない、と判断できるようになりました。

本当の未熟者は、下落相場ではパニックになって売ってしまうでしょう。
少し勉強した者は、「下落相場はお買い得」とばかりに買いまくるでしょう。
そこからもう一歩前に進み、下落相場であろうと何であろうと、
お買い得かどうかを冷静に見極め、行動できる資質を身につけたいものです。
  • 2014-10-15 | 07:50 |
  • ゆうゆー | URL |
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■ 初期資産:100.0 万円
■ 現行資産:275.2 万円
■ 運用日数:1294 日(3年6ヶ月)
※ 2016.10.29 更新
年度 ゆうゆー TOPIX
 2013年(4/15~) +30.8 % +14.4 %
 2014年 +80.1 % +8.1 %
 2015年 +29.8 % +9.9 %
 2016年(~10/29) -10.0 % -10.0 %
トータルリターン +175.2 % +12.3 %
平均年利 33.0 % 5.9 %
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