こんにちは、ゆうゆーです。
前回、PEGレシオの理論的な話について説明しました。
今回は、ちょっと現実的な話をしたいと思います。
まず、PEGレシオについてのおさらいです。
PEGレシオの算出式は、以下の通りでしたね。
PEGレシオ = PER ÷ EPS成長率
このPEGレシオが1.0程度なら妥当水準で、これ以下だと割安、
これ以上だと割高だという判断になります。
さて、このPEGレシオの算出式を見て、何か感じませんか?
・・・そうです、式中の「EPS成長率」の正確な数字は、
いったいどうすれば分かるというのでしょうか?
昨年→今年、の成長率を使いますか?
過去5年間の成長率の平均値を使いますか?
過去10年間の成長率の平均値を使いますか?
ROEをそのまま成長率に当てはめますか?
どの数字を成長率として採用したとしても、
実際の成長率とは、けっこうな差が発生してしまうことは免れません。
結局のところ、正確な成長率は結果からしか分からないのです。
私の場合、「過去3年~7年の成長率」と「常識」を考慮して、
成長率を想定するようにしていますが、これも目安に過ぎません。
ですので、PEGレシオも完璧な指標ではないということです。
とは言うものの、全く使えないわけではありません。
想定した成長率が、10%と20%のように大幅に違う場合は、
実際の成長率にもやはりそれなりの差が出るものです。
両者が同じPERで売られているような場合、
当然PEGレシオの低い成長率20%の方を買うのが良いでしょう。
ですが、14%と15%の差などは、もはや算出の誤差レベルの話ですので、
ここまで正確に算出して差別化することに意味はないと思います。
また、どんな計算式で算出するにしても、
あまりに高い成長率が出た場合は注意しなければいけません。
私は、(成長率は)20~25%の範囲が好ましいと思っている。
25%以上の会社については警戒を要する。
50%の会社も絶好調な産業には見受けられるが、
そのような会社がどうなるかは、もうあなたは充分想像がつくだろう。
【ピーター・リンチ】
成長率は、高ければ高いほどよいというものではありません。
50%もの成長を、長期に渡って続けてゆくことなどできないのです。
それを無理に達成しようとすれば、必ず経営に無理がかかってしまい、
とてもハイリスクな経営になってしまいます。
ピーター・リンチは25%までは正常な成長率と判断しているようですが、
私の場合はもう少し保守的で、20%を上限とみています。
特にゆうゆー投資法の場合、過去数年間の成長の実績を基に
今後の成長を読みますので、成長の初期に投資することはできません。
長期成長企業であっても、大抵は初期の方が成長率が高く、
成長が進むにつれてその成長速度は徐々に落ちてゆくものです。
ですので、私はピーター・リンチより少し基準を下げているわけです。
EPS成長率に限らず、いろいろな指標を独自の数式を用いて
算出することは悪いことではありませんが、
出てきた数字が常識で考えて妥当な数字なのかどうかは、
必ずチェックするようにしないといけません。
また、PEGレシオという指標は成長株のみに適用できる指標ですので、
そこのところは注意が必要です。
(例えば年率2%成長企業の適正PERが、2倍であるはずがない)
少なくとも、証券会社のスクリーニング機能を使って
PEGレシオが0.5以下のものばかりを選び出すことが、
いかに無意味なことかは、お分かりいただけたかと思います。
前回、PEGレシオの理論的な話について説明しました。
今回は、ちょっと現実的な話をしたいと思います。
まず、PEGレシオについてのおさらいです。
PEGレシオの算出式は、以下の通りでしたね。
PEGレシオ = PER ÷ EPS成長率
このPEGレシオが1.0程度なら妥当水準で、これ以下だと割安、
これ以上だと割高だという判断になります。
さて、このPEGレシオの算出式を見て、何か感じませんか?
・・・そうです、式中の「EPS成長率」の正確な数字は、
いったいどうすれば分かるというのでしょうか?
昨年→今年、の成長率を使いますか?
過去5年間の成長率の平均値を使いますか?
過去10年間の成長率の平均値を使いますか?
ROEをそのまま成長率に当てはめますか?
どの数字を成長率として採用したとしても、
実際の成長率とは、けっこうな差が発生してしまうことは免れません。
結局のところ、正確な成長率は結果からしか分からないのです。
私の場合、「過去3年~7年の成長率」と「常識」を考慮して、
成長率を想定するようにしていますが、これも目安に過ぎません。
ですので、PEGレシオも完璧な指標ではないということです。
とは言うものの、全く使えないわけではありません。
想定した成長率が、10%と20%のように大幅に違う場合は、
実際の成長率にもやはりそれなりの差が出るものです。
両者が同じPERで売られているような場合、
当然PEGレシオの低い成長率20%の方を買うのが良いでしょう。
ですが、14%と15%の差などは、もはや算出の誤差レベルの話ですので、
ここまで正確に算出して差別化することに意味はないと思います。
また、どんな計算式で算出するにしても、
あまりに高い成長率が出た場合は注意しなければいけません。
私は、(成長率は)20~25%の範囲が好ましいと思っている。
25%以上の会社については警戒を要する。
50%の会社も絶好調な産業には見受けられるが、
そのような会社がどうなるかは、もうあなたは充分想像がつくだろう。
【ピーター・リンチ】
成長率は、高ければ高いほどよいというものではありません。
50%もの成長を、長期に渡って続けてゆくことなどできないのです。
それを無理に達成しようとすれば、必ず経営に無理がかかってしまい、
とてもハイリスクな経営になってしまいます。
ピーター・リンチは25%までは正常な成長率と判断しているようですが、
私の場合はもう少し保守的で、20%を上限とみています。
特にゆうゆー投資法の場合、過去数年間の成長の実績を基に
今後の成長を読みますので、成長の初期に投資することはできません。
長期成長企業であっても、大抵は初期の方が成長率が高く、
成長が進むにつれてその成長速度は徐々に落ちてゆくものです。
ですので、私はピーター・リンチより少し基準を下げているわけです。
EPS成長率に限らず、いろいろな指標を独自の数式を用いて
算出することは悪いことではありませんが、
出てきた数字が常識で考えて妥当な数字なのかどうかは、
必ずチェックするようにしないといけません。
また、PEGレシオという指標は成長株のみに適用できる指標ですので、
そこのところは注意が必要です。
(例えば年率2%成長企業の適正PERが、2倍であるはずがない)
少なくとも、証券会社のスクリーニング機能を使って
PEGレシオが0.5以下のものばかりを選び出すことが、
いかに無意味なことかは、お分かりいただけたかと思います。
2013/05/21 (火) [ゆうゆー投資法]
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