長期の結果なら、結果主義も悪くない

こんにちは、ゆうゆーです。

既にご存知の通り、結果主義が好きではない私ですが、
どんな結果も全く参考にしない、というわけではありません。

例えば、ある人とある人がテニスの試合をしていて、
最初の1ポイントを取った人が強いのか、と聞かれれば、
誰もそんなことは言わないはずです。

じゃあ、その試合に勝った人が強いのか、と聞かれれば、
多くの人は「そうだ」と答えるでしょう。
だって、どちらが強いのかをハッキリさせるのが試合ですからね。

試合に負けたのに「本当は自分の方が強いのに・・・」などと言っても、
ただの負け惜しみにしか聞こえません。

しかし、私はここでも「そうだ」とは言いません。
もちろん、先ほどの1ポイントで判断する場合に比べれば、
実力と結果が比例している可能性が高いことは、その通りではありますが・・・。

では、同じ相手と100試合の対戦をした結果、
勝った回数が多い方が強いと言えるのか、と聞かれれば、
これにはさすがの私も「そうだ」と答えざるを得ません。

そうです。
長期の結果なら、結果主義も悪くないと、私だって思っているのです。

一般的に「結果主義」と言うと、
短期間の結果だけを見て判断する、というイメージがあります。
だから、私は結果主義が好きではないのです。

オリンピックでも、ポッと出の人がいきなり金メダルを取る、
といったことがたまにありますが、私はどちらかというとこういう人よりも、
8位入賞を3大会、4大会連続で果たした人の方を尊敬しています。

こういう人は、残念ながら金メダルを取った人に比べれば
スポットライトが当たりにくいのですが、
こういう人こそ、真のトップアスリートだと思っています。
テニス界で言うなら、杉山愛さんですね。


・・・相変わらず、気付けば株以外の話に熱くなってしまっている私ですが(笑)、
これはもちろん、株式投資においても言えることだと思います。

企業を判断する場合、ここ1年や2年の間に大きく増収増益だからと言って、
素晴らしい企業だとは限りません。
例えば、DVxのように27期も連続で増収増益をたたき出している企業、
こういうのが本当の偉大な企業なのだと思います。

偉大な企業とは、今後25年から30年、偉大であり続ける企業のことです。
【ウォーレン・バフェット】


昔よく私が使っていた言葉で言うならば、
長期安定成長株こそが、本当の素晴らしい株(企業)だと言うわけです。


同じように、投資家を判断する場合、1年、2年のパフォーマンスを見て、
その人の投資の実力を判断することはできないと思っています。
結果から判断しようと思えば、10年、20年に渡るパフォーマンスを見て、
ようやく判断できるのではないでしょうか?

投資の場合、何年以上経過すれば明確に実力が結果に表れてくるとは
一概に言えないと思いますが、
せめて、アベノミクスなどという名の付くようなそれなりの上昇相場、
そして、○○ショックと名のつくようなそれなりの下落相場、
これら両方が含まれる数年間をもって、判断したい
ものですね。

ただ、例えばブログやツイッターなどで素晴らしい投資家を発見すれば、
信念に裏付けされた彼らの言葉を聞くだけで、
わざわざそんなパフォーマンスなんて見るまでもなく、
素晴らしい成績を残すであろうことは、おおよそ予測がつきます。
これこそがゆうゆー流の考え方、結果ではなくプロセスで判断する方法です。


私は基本的に、何事においても良し悪しを結果ではなくプロセスで判断します。
ただ、プロセスでの判断に自信が持てない時や、より自信を深めたい時には、
長期の結果を判断基準に取り入れるようにしています。

コメント

No title
ゆうゆーさん、こんばんは。

単なる成長株投資ではなく、
長期安定成長株投資であるというのは、
私もゆうゆーさんの考えを大いに参考にさせていただきましたが、
大変重要な観点だと認識するようになりました。

恥ずかしながら、以前は過去の実績(結果)は軽視し、
株は未来の見通しを買うのだ~
と未来の予想屋気取りでいたわけです。

そして、ゆうゆーさんのブログで自分なりに考えてみた時に、
やはり過去の業績結果に裏打ちされた推移を見るのが
どれだけ重要か少しずつですが理解出来るようになりました。
この結果(実績)が今後を占う上で大変重要な材料になるということですよね。

一方で、企業を評価する時に過去の実績(数値)のトレンドを見つつ、
各期でどのような取り組みを行った結果であるのか、
つまりプロセスを確認するということも重要ですね。


プロセスを踏まえつつ、結果も含めて判断して、
今後もよりよいベストな判断が出来るようにしたいと、
改めて当記事を拝見して思いました。

当記事では、主にパフォーマンスの結果(プロセス)について言及されたものかと思いましたが、
自分なりにこれを企業評価という面に置きかえて読ませて頂き、コメントをいたしました。


なお、パフォーマンスについても、長期で見た時にこそ、そこに何か意味があるものと認識すべきという点は、
私も大いに賛成です。

例え、個人投資家ランキングで私はある時点で最下位になろうと、
自分の考えに基づいた行動を貫いて、
その中から正すべきものは正していきながら、
徐々に勝率が高まるように成長していきたいと思います。

いつもながら、長文の雑感で失礼いたしました。
今後も応援しております。

Re: No title
まるのんさん、こんにちは。

「株は未来の見通しを買う」というのは、まさにおっしゃる通りであり、
その未来の見通しを立てるために、過去の業績が大いに参考になるんですよね。

会社の成長のやり方「=成長ストーリー」や優れたビジネスモデルなど、
安定的に業績を伸ばしてゆけるエンジンを持っているのならば、
今までもそのエンジンで安定的に業績を伸ばしていないと、説明がつきません。

中には、ある時点で新しいエンジンを積み、そのエンジンに賭ける場合など、
過去の平凡な業績が一転して伸びてゆくケースもあるのですが、
そのような銘柄を狙うのは、なかなか難易度が高いと認識しています。
(もちろん、そのような銘柄を狙う方法もひとつだと思いますが・・・)

素晴らしい成長企業は、往々にして業績も安定的に伸びていますし、
業績が安定的に伸びている企業は、往々にして素晴らしい成長企業なのですね。
例外が無いとは言いませんが、この二つは密接に関連しているケースが
圧倒的に多いのもまた事実だと思います。

もちろん、成長ストーリーやビジネスモデルの分析が確かであれば、
わざわざ過去の業績を見る必要はないのですが、
普通の人間が、そうそう完璧な分析ができるはずがありませんよね。

自分の分析そのものには、70%くらいの自信しか無いと感じているような時、
過去の業績が安定して伸びていれば、80%の自信にアップします。
そんな感じで、私は過去の業績を捉えています。

私も長文になってしまいました(笑)
こちらこそ、これからも応援しています。
No title
あと、信用取引をしているかどうかですね。国外の株式投資もありますし、オプション取引もありますし、債券投資もありますが、信用取引が一番大きいかな。

リスクを取っている量が違う投資家を並べて実力を云々言うのは間違いですから、パフォーマンスは余り気にしない方がいいかもしれません。

結果論が全てでは長期的な実力は測れませんからね。

まぁ、僕ら個人投資家なんかは皆初級者、どんぐりの背比べでもあります。
プロセスが優れている投資家が優れた投資家だといっても、そのような投資家が凋落している姿は枚挙に暇がありません。

ただ、概ね今回のゆうゆーさんの意見には賛同します。

(いつもだいたいは賛同しているんですけどね)
Re: No title
MEANINGさん、こんばんは。

おっしゃる通り、投資と一口に言ってもいろんな目的がありますから、
たとえ長期であれ、パフォーマンスだけを見て優劣を語るのは、
フェアではないですね。

例えば、リスク分散を目的として幅広く分散している人に対して、
パフォーマンスが出ていないから云々・・・というのは、筋違いですね。

ただ、ここはMEANINGさんとは意見が異なるところですが、
投資家でも企業でも同じで、プロセスが優れているのが明白であれば、
やはり見るまでもなく、結果も優れているはずです。
プロセスが結果を生むのですから、これは当たり前です。

プロセスは悪くないのに結果が出ない、と嘆く人がいたとしたら、
プロセスは本当に正しく分析できているのか? の方を、
まずは疑うべきだと思います。

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