ポートフォリオに現金を組み入れる

こんにちは、ゆうゆーです。

昨日の株式市場には、大嵐が吹き荒れましたね。
私は保有株の他に、ウォッチ銘柄(買い候補以外も含む)を40銘柄ほど
証券会社のポートフォリオに登録しているのですが、
わずか1銘柄を除いた全てが前日比マイナスとなっていました。

こんな暴落の後には必ずといってよいほど、この下げの原因について
あれこれ分かったような説明をする人々が現れるのが定説ですが、
昨日のような大暴落を、事前に教えてくれた人がいたことはありません。

たぶん、大きな調整がこれからもあるだろう。
しかし、私にはそのことを予想する方法がない。
事前に自分を守ろうとすることにどんな意味があるだろうか。
【ピーター・リンチ】


どんなに「自分の投資手腕は素晴らしい!」と自負する投資家でも、
昨日の一日で資産を大きく減らしてしまったのではないでしょうか?
もちろん、私も全く例外ではありません。
つい先日買った桧家HDなんて、たった2日間で15%超の含み損です。

常に完璧な運用が出来るという妄想から救ってくれるのは、
株価の大きな下落である。
【ピーター・リンチ】


「買った途端に下がる」ことは、株をやっていればよくあることですが、
この短期間にここまで下げたとなると、もう笑うしかありません。
今回の件で一つはっきり分かったことは、
少なくとも私には、短期投資の才能は皆無だったということです。

私みたいな凡人には、トレンドなど読めない。
数ある投資用語の中で、テクニカル分析ほど覚えなくてよいものはない。
【ゆうゆー】


さて、利口な投資家はこんな日に買っているのはもうお分かりでしょう。

株価の下落は、慌てふためいて逃げ出した投資家が
残していった割安株を拾う絶好の機会である。
【ピーター・リンチ】


ただ私は一足先に、最悪のタイミングで買ってしまっていましたので、
手持ちの現金が少なく、買い増しはできませんでした。

私を含め、持てるだけの株を既に持っていた人は、
昨日はとても憂鬱な気分になったかと思います。
いくら買い増ししたくても、そのための現金がありませんからね。

ただ、現金を極力持ちたくないという人の意見も、
理解できないわけではありません。
自分の投資手腕に自信があれば、なおさらです。

現金を持っている間に、株価が下がってくれば買い増しできるので
問題ありませんが、逆に上がることだって有り得ます。
株価が上がっていった場合は当然、現金で持っている分だけ
パフォーマンスを落とすことになりますからね。

そこで、自分の保有株の平均PERの変動に合わせて、
現金と株の保有率を変えてゆく、という手もあります。
保有株が割高圏に近づくにつれ、現金の保有割合を増やすのです。
具体的には、以下のような感じです。

平均PER18倍 : 40%現金、60%株
平均PER15倍 : 30%現金、70%株
平均PER12倍 : 20%現金、80%株
平均PER10倍 : 10%現金、90%株
平均PER8倍 : 0%現金、100%株


例えば、今の私の保有株の平均PERは10倍程度ですので、
現金を10%程度持っておくようにするのです。
私のポートフォリオは現在、現金の占める割合が13%程度ですので、
丁度良いということになります。

そして、今日のような暴落時には平均PERが急激に下がりますので、
上の比率に近づけるために、必然的に買い増すという選択になるのです。

もちろん、これはあくまで一例ですし、
上の比率がベストかどうかは全く分かりません。
私も常にこの保有比率で運用しているわけではありません。
ただ、ここまで厳密に保有比率を定めないとしても、
特に保有株がかなり割高圏に近づいている場合には、
ある程度を現金として持っておくことで、確実にリスクは減らせます。

安定したリターンを求めたい方には、ぜひおすすめの方法です。

コメント

No title
現金比率のお話とても参考になりました。

過去に限界まで買って身動きが取れない経験を反省し、現金は常に30~50%持つというルールを守ってきました。これは有事のときに買い向かうためですが、今がまさにその時なのでしょう。

PER一桁のときは現金10%とは心強いですね。でも小型株のPERが一桁なのは当たり前だった頃を思い出すと買い向かうのはなかなか難しいですね。

今日はそんなことを悩んでいる間に元に戻る展開を予想しています。分からないので気絶することにします。
Re: No title
いいですねえさん、コメントありがとうございます。

上で挙げた保有比率が最適かどうかは分かりませんが、
目安となる具体的な基準を作っておくのは、よいことだと思います。

昨日のような波乱相場では、
えてして感覚や思いつきで取引してしまいそうになりますが、
具体的な基準があれば、それを防げますからね。

初めまして~


超長期派の相模の介と言います。




余剰が無ければ指をくわえて見てるだけ~

おっしゃる通りですね!



僕はその最大案件に対し、

本業の給与&賞与、
それでも足りない時は、
株余剰の為だけにバイトをしてきました。

回りの非投資家は引いていますけど、

自分では、至って合理的な考えだと思っています。


株依存症かもしれませんが、
大勝するまで止めないと言う気持ちで挑んでいます。


ps.
昨日は含み益が300近く減少~(ToT)

でした!

Re: タイトルなし
相模の介さん、コメントありがとうございます。

大チャンスとみた場合には思い切った大きな投資をすることも、
リターンを最大化するためには必要だと思いますので、
そういう考え方は私も合理的だと思います。
余剰資金の枠を越えてはいけませんが・・・。

ただ、追加投資してから(短期的には)さらに下がることも
十分にありえますから、相当な忍耐力は必要ですね・・・。
長期投資は種をまいてから芽が出るまでに時間がかかるのが、
つらいところです。

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