上級者から何を学ぶべきか?

こんにちは、ゆうゆーです。

テニスをされる方ならよくお分かりだと思いますが、一般プレイヤーの中にも、長らく世界No.1だったフェデラーのテニスに憧れている人は多いものです。
体感的には、男性プレイヤーの二人に一人は、自分もフェデラーのようになりたい! という願望を抱いているように感じます。

大いに結構なことでしょう。
かくいう私も、フェデラーの美しく強いオールラウンドなプレーを見るたびにいつも魅了されている一人です。

そこで、ドライブ、フラット、スライスといった多彩なストローク、そしてトップスピンロブにドロップショット、サーブ&ボレーにリターンダッシュ、いろいろ織り交ぜてやってみます。

うーん、でもなかなか思い通りにいかない・・・。
醜くても、普通に泥臭くやっていた方がまだ勝てる気がする・・・。

そこで今度は、フォームを真似してみます。
球出し練習では何となく上手くなったような気がするのですが、実際の試合では前後左右に揺さぶられてしまってフォームどころではありません。

・・・結局、テニスには関係のない部分の服装や仕草だけはフェデラーそっくりで、試合してみたら全然強くなかった、なんて方も珍しくないものです。

フェデラーだって最初からあのフォームがあったわけではなく、いろいろなプロセスを経てあのようなフォームに辿り着いたに違いありません。彼のフォームはあくまで、彼が試行錯誤した結果行き着いた場所なわけです。

なんでそうなっているのか? というプロセスをすっ飛ばして、単に上手い選手のフォームやプレースタイルといった表面的な部分だけを真似したとしても、そうそう上手くゆくものではありません。

ある時代の世界No.1プレーヤーが超ビッグサーバーだったりすると、どうしてもみんな「強烈なサーブを持っていなきゃ上へは行けないんだ」と思い、サーブを鍛えようとするのですが、そういうことではないと思うんですよね。


これは投資でも同じで、上手な人の投資手法を単に真似るのではなく、どんな考えのもと、その投資手法に行き着いているのか? という考え方こそ、学ぶべきではなかろうかと思います。

投資でもスポーツでも、上級者の考えには信念があり、ブレがありません。
それもそのはず、自分の性格、適正、才能などを明確に理解した上で、それを活かした自分なりの「上手くいく方法」を創り出しているからです。

テクニカル派かファンダ派か、短期派か長期派か、バリュー派かグロース派か、どの手法をとっているかが最終的な明暗を分けるものではない、と私は思います。
それぞれの分野で成功している人が少なからず存在する以上、手法そのものを否定することはできないはずです。

どんなやり方であれ、自分のやっているその投資手法を理解し、信念を持ってやっていれば、成功する可能性は高いような気がしますね。

私は、感性に乏しいが論理的に考える力はあると自分を評価しています。
それを活かすためにはファンダメンタルズに基づいた中長期投資が最適だと判断し、今のこの投資手法に落ち着いているだけのことなんですね。

自分のことは、自分が一番理解しているはずです。
故に、誰の指図を受けるでもなく、誰のコピーロボットになるでもなく、自分の頭で考えた投資手法が一番なんだと思っていますし、これができる人間が、いずれ本当の上級者になれるのだと思いますね。

コメント

No title
ゆうゆーさんは投資歴10年に満たないのにこのレベルに来られていること自体もの凄いことだと思いますよ。すでに上級者といってよいレベルに到達されていると思いますし、今のスタイルでの株式投資の資質は高いものを持っていると自信を持たれていいと思います。

私は最近まで日本株は景気敏感の大型株長期投資メインで、サブプライムで含み益をほとんど溶かし、リーマンで大きな含み損を抱えたまま、ナンピン買いをしつつ我慢の日々でした。
アベノミクスで好転してからもいつかくる次の大きなショックに備えて世界経済の大きなトレンドをつかむことにもっとも集中してきました。しかしエナフンさんのブログで相場環境が悪いときでもローリスクで驚異的なパフォーマンスをあげてらっしゃるのを見て、私もこのやり方をなんとか物にしたいと思い勉強、実践に移しています。正直あと1年早くこの手法を学ぶことができればと思っていますが(笑)
これからもこちらのブログで勉強させてもらいながら、次の大きな下げ相場までにこれならやれるという確かな手ごたえを持てるレベルに到達できればなあと思っています。よろしくお願いします
No title
そもそも上級者なんてこの世に存在しないと思います。

僕はそこそこ長い間、随分色々な投資家をモニターの向こうから見てきましたが、それでも僕が観た範囲では中級者と呼べる程の人すら居ませんでした。

自分も含めてみんな中級者未満、いわゆる初級者です。
このどんぐりの背比べを「お猿さんのダーツ」と表現する人も居ます。大きく外れている訳でもありませんし、言い得て妙です。僕らはみんなミスターマーケットです。

なので、上級者なんておとぎ話だと決め付けています。
でも、本当に上級者が存在するのは空想の中だけだと思いますよ。
Re: No title
sunさん、こんばんは。

ありがとうございます。
たとえお世辞であっても、そう言っていただけて本当に自信になります。

私も、株式投資をする前はFXをやっていて、
ろくに信念も無かったので、投資手法もコロコロ変わっていました。
挙句の果てに、ユーロ危機で強制ロスカットを食らってしまいました。

しかし、自分のやり方を本当に真剣に考えていれば、
どれくらいの下落が起きた時にどれほどのような事態を招くかは、
当然のように想定できることでした。
でも、私はそれをやらなかったのです。リスクから逃げていたのです。
リーマンショックの壮絶なチャートが身近にあったというのに・・・。

でも、この程度の失敗はきっと誰しもが一度は通る道なのでしょう。
問題はその後ですよね。
sunさんは、サブプライムショック・リーマンショックの経験を大いに活かし、
それから5年以上も経った今でもそれを忘れずに、
今の手法にしっかり活かしているという点は、私としても尊敬に値します。

こちらこそ、コメントを通していろいろ学ばせていただいています。
今後ともお互い成長してゆければ良いですね。
Re: No title
MEANINGさん、こんばんは。

またまた、何を言われているのか私にはよく分かりません。
バフェットも、ピーター・リンチも、サルのダーツがたまたま真ん中に
当たり続けただけの人だとでも言いたいのでしょうか?

まぁ、どう思っていようとそれはMEANINGさんの自由ですが・・・。
No title
こんばんは、ゆうゆーさん。

ゆうゆーさんは論理的に考える力があると自己分析され、
それが一番活きる投資スタンスとして、
今の中長期安定成長株のスタンスを堅持されていると思います。

私も概ね同じようなスタンスで臨んでいるわけですが、
決定的に違うのは、
私は自己分析の結果を踏まえてスタンスを決められていないということです。

このことに改めて気付きを与えて下さって、
個人的には今回も有益な記事でした。


なんとなく中長期で腰を据えて臨むのが
自分に合っている「ような気がする」という緩いところから始まっています。
(恥ずかしいお話ですが・・・)

ですから、この中長期投資のスタンスそのものが
ブレやすく、かつパフォーマンスが出ないと
すぐに焦りや隣の芝生が青く見えてしまったり・・・

自分の投資スタンス構築の根拠が
自己分析などを通して合理的に構築されたものであれば、
ちょっとやそっとのことではブレないわけです。
こういうものが信念に繋がるのだと思い、
そういう意味ではゆうゆーさんのスタンスは真に信念を伴ったものである一方で、
私は一見、スタンスを堅持しようとしているものの、その信念がまだまだ足りていないのだなと感じました。


今後、また色々勉強させて頂きます。
いつもありがとうございます。
Re: No title
まるのんさん、こんにちは。

私も、以前はこのようなことは全く考えていませんでした。
ですが、やはり人それぞれ得意分野や性格、また投資の目的も異なっており、
自分は上手くいっていたとしても、それを他人にもおすすめできるかというと、
それはまた別問題だと思うようになりました。

例えば、企業の分析がどうしてもできない、あるいはしたくないという方には、
それ相応のやり方(インデックス投資など)もあるわけです。

また、どれほどのリスクまで許容できるかによって、
最適なキャッシュ比率だって人それぞれ変わってくるでしょう。
期待値だけで言えば、常にフルインベストメントが最善の選択でしょうが・・・。

結局、自分のことをよく知っていないと、
本当に最適な投資手法を見出すこともできないのかな、と思います。

投資は本当に奥が深いですね。
こちらこそ、コメントやブログ記事を通していろいろ学ばせてください。
例えがいい。
ゆうゆーさん、こんにちは。

フェデラーの例え、感覚的によくわかります。
論理性だけでなく、感性も素晴らしいと思いました。

サルのダーツの例えを出してる方は、
『ウォール街のランダムウォーカー』の引用ですね。

自分はインデックス投信も持っていますが、市況にあった手法を選んで、結果を出せるようになったら、それこそオールラウンダーでしょうね。
はじめまして
ゆうゆーさん、こんにちは

半年程前から株を始めた者ですが、毎回楽しみにブログを拝見させていただいております。
株式投資以外の記事や多くの読者への対応に関しても非常にゆうゆーさんの魅力が伝わってきてで大好きなブログです。

私にとって株式投資に対する考え方、実績ともにゆうゆーさんは上級者であり、学ぶべき教材でありますので今後もご活躍を期待しています。

また、今回初めてコメントさせていただいたのですが、今後は質問等もさせていただきたいと考えています。

素人のため、見当違いの質問になってしまうこともあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。

Re: 例えがいい。
fhiyoshiさん、こんばんは。

テニスが趣味だけに、ついついテニスで例えてしまう癖があるようです(笑)
例えが適切だったかは分かりませんが、そう言っていただけて光栄です。

投資の世界にも、多くの引き出しを持つオールラウンダーがいれば、
短期間で一気に勝負を決めてしまうビッグサーバーもいて、
下落相場を待ち構えて迎え撃つカウンターパンチャーもいますよね。

オールラウンダーは凄いですが、イコール上級者というわけでもないので、
とにかく自分の強みを磨くのみですね。
もちろん、オールラウンダーはそれが一つの強みなのでしょうが、
私はオールラウンダーより、どちらかと言えばスペシャリストに憧れています。
Re: はじめまして
beyanさん、こんばんは。

いつもお読みいただきありがとうございます。
そのような温かい言葉をいただけるから、私も続けられるんですよね・・・。

投資においては理論とか理屈をとても大切にしている私ではありますが、
やはり人間ですから、そこには感情の動きがあります。
このブログでは、そういう部分も余すところなく表現してゆきたいです。

単に理論だけじゃなく、一人の投資家としての生き様を描いた物語として、
楽しんでいただければ幸いです。

どんな質問でも、誠意ある限りこちらも誠意をもって返させていただきますね。
今後ともよろしくお願いします。
Re: No title
MEANINGさん、もう私のブログに来ての持論展開は控えてくれませんか?

私が何を言ってもMEANINGさんには伝わらないのと同じように、
MEANINGさんが何を言っても一切、私には伝わりませんので。

お互い関わり合うだけ時間の無駄です。
どうぞ、他の方のところへ行って存分にアドバイスしてあげてください。

では。
また横からすみませんが。。

上級者から学ぶことは、相場に対して謙虚であると考えられますが。。

客観的には、上級者の思慮が浅いという考えが相場を甘く見ていることにつながると思われます。

指導的なコメントを書く場合、文章全体に矛盾がないか、接続詞の使い方に誤りはないかなどの注意が必要かと思います。かなり違和感を感じました。
No title
ゆうゆーさん、こんばんわ。

賢明なる投資家の、バフェットの記述部分で

「仮に全米で開催されたコインの裏表ゲームで、勝ち続けた人を集めたら、同じ村の出身者が異常に多かった場合、そこに何かしら秘密があるだろう」的なものがありました(正確な文ではありません)

グレアムが作ったグレアム村で、グレアムが教えていたのなら(上級者の教え)、それが秘密で秘訣なんでしょうね。
バフェット以外にも優秀な投資家を何人も排出した村だったようですし、すべてがランダムで決まるなら、そんなことはないはずですよね。

手法の合う合わないはありますが、その中で自分にあった投資方法を発見できたら、ゆうゆーさんの言うように、自分なりに突き詰めていくのが、成功の近道かな、と思います。

チャートで買って(自信あり)ファンダで売る(狼狽)、ファンダで買って(自信あり)チャートで売る(狼狽)、とかこの辺は卒業できたかと思うのですが、まだまだヒヨッコです(笑)
Re: タイトルなし
しんやんさん、こんにちは。

MEANINGさんには、きっと何を言っても通じないと思いますよ。
私も今までさんざん議論しようと試みてきましたが、聞く耳を持たな過ぎて、
議論にもなりませんでした。
完全に時間の無駄だったと、まともに反論してきたことを後悔しています。

聞く耳を持たない人に意見するほど馬鹿らしいことはありません。
聞かないなら聞かないで大いに結構ですので、
それならば私のブログにコメントすることを止めていただきたいですね。

私はこれからも、本当に謙虚で向上心を持った真の個人投資家さんを応援すべく、
そして私自身もそういう投資家さんたちから勉強させてもらいながら、
ブログを書き続けてゆきたいと思います。
Re: No title
すりぃさん、こんにちは。

私も、相場での勝ち負けがランダムで決まるとは全く思っていません。
ランダムだと思っているのであれば、最初から株式投資なんて参加しませんね。

あるモノを、値段をつけて誰かと売り買いします。
価値あるものを安い値段で買える側の人間、
あるいは、価値のないものを高い値段で売れる側の人間は、
そうでない側の人間と比べ、売買スキルが高い(上級者である)と言えますよね。
この売買がランダムで決まったとは、誰も思わないはずです。

これを、極めて多人数で行っているのが株式市場だと思います。
もちろん、モノというのは企業です。

企業の価値に着目するのではなく、それを売買する投資家の心理の方に着目し、
それを投資手法に活かしている投資家もいるでしょう。
テクニカル分析なども、一種のこのような方法なのかもしれません。

ただ、私はそこはよく分かっていませんので、
単純に企業の真の価値を見抜くスキルを高め、投資に活かす方を選んでいます。

すりぃさんの言うように自分が理解でき、また向いている方法を探してゆくことが、
上級者への第一歩ではないかと思いますね。
ランダムだと割り切ってしまうのは、決して良い道ではないと感じます。

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