ゆうゆー想い出話[中学生編]

こんにちは、ゆうゆーです。

以前、ゆうゆー想い出話[小学生編]を書かせていただきましたが、今回は中学生編を書いてみたいと思います。

中学生の頃の想い出といえば、初めてテニスに出会った楽しい想い出、塾の勉強が大変だった想い出、ヤンキーに目の敵にされていた想い出、修学旅行の女装大会でダントツ一位を取った想い出などがありますが、今回はその中で塾のことについて書きます。
女装大会の話を聞きたかった方、残念でした・・・(笑)

私は中学生の頃、とある学習塾に通って(通わされて)いました。これだけなら普通なのですが、その塾というのが、おそらくテレビの世界でも見たことがないであろう恐怖の超スパルタ塾だったのです。

まず、怒鳴られるくらいはまだ序の口で、普通に暴力を振るわれます。今では絶対に許されないやり方ですが、当時は体罰にもまだまだ寛容で、こんなやり方が普通にまかり通っていました。

それでも、「授業中に大きな声でお喋りしていた」などの悪質な理由ならまだ分からなくもないですが、授業中に当てられて、正解が分からずに答えられない場合なんかも平手が飛んできます。酷い場合は、机ごと蹴り倒されます。これは生徒が理解できるまで続くため、下手するとこの惨状が一時間くらい続いたりします。

鉄拳制裁を受けている生徒ももちろんですが、それを横で見ている生徒だって本当に恐怖ですよ・・・。場が凍り付くとはまさにこのことです。
ちなみに女の子相手でも(男よりは多少手加減しているような気もしますが)、容赦なく平手打ちを見舞ってきます。

まぁ、難問に答えられないとしてもさすがにこんな理不尽な制裁はありませんし、本気で叱られるのは今まで散々教えられてきた内容で、分かって当然の問題を答えられない場合くらいなので、きちんと復習しなかった生徒の自業自得とも言えるんですけどね。


また、鉄拳制裁だけならまだその場を耐えればいいだけなので、ダメージはそこまでありません。先生の方も、後で問題になってはいけませんので絶対に怪我させないように配慮して叩いているようですしね(笑)

しかし、実は生徒にとっては制裁を受けた後の方がもっと大変なのです。その人だけの宿題が山ほど出され、それを仕上げるだけで数時間は机に向かいっぱなしです。

もちろん、それをきちんと仕上げていかなくては鉄拳制裁と、さらなる宿題の上積みが待っているのをみんな知っていますから、宿題を忘れて来る愚かな人など、この塾には誰一人としていません。


こんな恐ろしい塾に私は中学時代の三年間、行き通したわけですよ・・・。


ただ、この塾の恐ろしい面ばかり話してしまいましたが、教え方はめちゃくちゃ上手です。塾をやめさえしなければ、確実に成績は飛躍します。まぁ、あれだけ勉強させられたら飛躍せざるを得ませんけどね。
これを親御さんも知っていますから、親連中では大人気の塾でした。子供には大不評ですけど(笑)

ところで、私はA高校(公立。私の学区で一番の進学校)が第一志望で、併願としてZ高校(私立)を受ける方向に動いていました。

しかし、当時は塾の先生にもボロクソに言われていました。
「A高校に行きたいだって? どのツラ下げて言っとんねん。10年早いわ! 毎日100時間勉強してこい!」こんな感じですね。
一日は24時間しかありませんよ・・・なんて突っ込めるはずもありません(笑)

学校の先生に聞いても、「A高校ですか? うーん・・・ゆうゆーくんの学力ではちょっと難しいんじゃないですかね・・・」と言われていました。

でも、私の親は「A高校かZ高校しかダメだ」という姿勢を崩してくれませんでした。私の本心は、A高校の一つ下のランクのB高校(公立)を受けたいと思っていたんですけどね。

というのも、私は絶対にZ高校だけには行きたくなかったのです。理由は単純明快で、Z高校は 男子校 だったからです(笑)

だって、高校時代といったら思春期真っ盛りですよ。女の子と一緒に文化祭の準備とか、修学旅行の肝試しとかしたいじゃないですか。何を好き好んで男だけで過ごさにゃならんのだ・・・という思いでいっぱいでした。

もしもA高校に落ちてしまったら、Z高校に行くしかありません。それなら安全策でB高校を受けた方がいいじゃないですか。
という願いもむなしく、「男女共学の高校に行きたい」という、親にも言えない不純な動機を胸に秘めながら、私は結局A高校を受験しました。

・・・結果、無事にA高校に合格しまして、晴れて女子のいる共学の高校に行けることになりました。

また、合格後に母から聞いたのですが、受験前に私がA高校に受かるかどうか心配になって塾の先生へ電話をかけたそうです。その時の塾の先生の言葉が、こんな感じだったそうです。

「お母さん、安心してください。ゆうゆーくんの学力なら絶対にA高校に受かりますよ。私が保証します」

私のことをこれほど評価してくれていたんだと知り、あれだけ叩かれ蹴られ怒鳴られた塾の先生には、感謝の気持ちしかなくなってしまいました。間違いなくあの塾のおかげで私はA高校に行くことができましたし、辛いことにも耐えうる精神力も身につけさせてもらいました。

ただ、残念ながらこういう指導方針ですから、今の時代ではもうこの塾は残っていない気がします。もし存続していれば、今もう一度行って感謝の気持ちを伝えたいですね。
さすがにもう叩かれることはないでしょうから(笑)


しかし、今でもしょっちゅうこの塾に通う自分が夢に出てきては、目覚めた時に「あ~良かった、もうあの塾に行かなくていいんや・・・」と、ホッと胸をなでおろしていることは言うまでもありません。

コメント

No title
お疲れ様です。
中々に壮絶な中学生時代を送ってこられたのですね・・・。
私も自分の学生生活を思い出しました。

昔と今では(保護者含む)「常識」が大きく変わってきたように思います。
親父の拳骨というのはいつまで経っても痛みを覚えているものですしね。
今の学生が骨抜きとは言いませんが、過酷な経験をしてくると人は強くなりますね。

このことは投資にも言えると思います。
過酷な下落や大きい上昇、意味不明な乱高下などを経験してこそ、自分の相場観が研ぎ澄まされていくのかと思います。

あと
大学時代は男子校だった奴の方が女性に対してのアプローチが物凄かったですね(笑)
こんばんは。
ゆうゆーさん。こんばんわ!
昔が『スパルタ』なら今は『ゆとり』やや、極端ですが。私は30代半ばで半々だと思います(笑)

私は採用にも携わったこともあり、多くの大学生に会ってきましたが、ゆとり世代は甘いなと感じます。 一方、上の世代から見れば、私も甘い世代になりますね(笑)

今は体罰などの問題もあり『スパルタ』は劣勢ですが(笑)、社会に出ればスパルタや修羅場だらけで、必要なスパルタは大事だと思います。(愛情があることは前提)

こういう考え自体が『おじさん』だと見なされると思いますが(笑)
No title
ゆうゆーさん、こんばんは。
「海物語」と聞いて、メダルではなく違う大人の遊技場を思い浮かべてしまったKIRINです(^^;

厳しさもある程度あったほうが結果に繋がりやすいと私は思います。全く逃げ道のない理不尽な厳しさはダメだと思うのですが、ここの塾の場合だと「勉強して早く正解を答える」ことが厳しさから逃れる近道なので、みんな必死で勉強するんでしょうし。

ただ、ここの塾がもし上場してたとしても、今の御時世ではブラックなんとかとメチャクチャ叩かれてしまうでしょうから、昔のやり方を続けていてもワタミと同じような株価になってしまうのではと思います・・・。
No title
ゆうゆーさん、こんばんは。
ゆうゆーさんの人となりを知れるこのような記事も楽しいですね。

私も高校受験は苦労したのですが、
やはり地元で一番の進学校(男子校ですw)に進学したくて、
絶対に無理と言われた中で試行錯誤しました。
この時の努力が色々な意味で
今の自分を組成しているといっても過言ではありません。
それだけ若い頃の苦労は重要なのでしょうね。
だから今も努力を継続したいです。

男子校は男子校で楽しいわけですが、
やはり共学に憧れますね。
一方、私は結果的に
お隣の女子高の文化祭実行委員会で
共同企画をしていたメンバーの一人が、
今の妻となっています
No title
ゆうゆーさん、こんばんは。
私の中学時代は部活人間だったので
つい耐えきれずに塾の授業中にウトウトしていたのを思い出しました。
私も高校受験の時なんか塾の問題集を解きまくり、
休日も塾の補習や自習に通いましたが中堅校にしか受かりませんでした。
一方で大学受験の時は1教科あたり予習10分、復習15分を毎日やり続けただけで受験対策も赤本をやっただけで実力以上の大学に合格できました。
塾の特別講習も取らず、3時間以上自習した日はありません。
私は厳しい指導よりも正しいやり方を毎日少しずつ積み重ねる事が大切だと学びました。
そういう指導をしてくれる人に出会えた事を感謝しています。
Re: No title
遅咲きの桜さん、こんにちは。

遅咲きの桜さんのブログ記事の方も拝見させていただきましたが、遅咲きの桜さんもなかなか過酷な中学時代だったようで・・・。

確かに理不尽なことはいろいろあったかもしれませんが、それでも三年間辞めずに行き通したことは、その後の精神力・忍耐力の形成に大きく役立っているものと思います。
私は、中二くらいの時に泣いて親に「塾を辞めたい」と訴えましたが、説得に合い結局辞めることは認められませんでした。その時の心境は、まさに絶望そのものでした。

今となっては「あの時は試練を経験していて良かった」と思えますが、同じ試練を今から受けるか?と聞かれれば断りますね(笑)
Re: こんばんは。
ToshIさん、こんにちは。

私もおそらくToshIさんと同世代だと思いますが、確かに私たちの世代は「スパルタ」と「ゆとり」の間くらいで、ちょうど良い時代だったかもしれませんね。(私の塾だけは違いましたが・・・)

適度なスパルタ(というのは、スパルタとは呼ばないのかもしれませんが)には、私も賛成です。学校の、保護者に対する立場が今は弱くなり過ぎてしまいましたね・・・。
愛情あってのスパルタならそれは必ず生徒にも伝わるので、決して虐待にはならないはずです。
Re: No title
KIRINさん、こんにちは。

結局、ここの塾での制裁を受ける場合というのは、まじめに授業を聞かなかったり、やらなければいけない復習をやらなかった場合など、自分に甘えてしまった場合だけなんですよね。決して理不尽な制裁とは言えないと思います。

この塾が上場するならば、私なら買いを検討します(笑)
成長ストーリーこそよく分かりませんが(個人塾なので、成長意欲がそもそも無い?)、不況にも強く、他の学習塾との差別化も十分にできていますからね。

また、方針が方針なのでブラックと噂されるかもしれませんが、本当の意味ではブラックではないと思います。やはりそこは、顧客への愛情の有無で測れるのではないかと思います。
Re: No title
まるのんさん、こんにちは。

よく「学校の勉強が、社会に出て何の役に立つのか?」などと言われますが、中学生以降で習うような知識や公式などは、確かにほとんど役に立ちませんね。
しかし、学校の勉強や受験・部活などといった活動を通し、努力や忍耐力や、その中に楽しみを見出す力など、目に見えない部分で確実に役に立っているはずです。

学校で得た知識ではなく、その知識を習得する過程を経験することが重要で、ここでも「結果よりもプロセス」論が発動しますね。

まるのんさんは男子校だったんですね。しかも、そんなところに出会いが待っていたなんて。私の男子校に対する嫌悪感は、単なる食わず嫌いだっただけのような気がします(笑)
Re: No title
ユリウスさん、こんにちは。

「予習10分、復習15分を毎日やり続ける」これは、頭では分かっていてもそれを継続するのはそう簡単なことではなかったはずです。ユリウスさんは根っからの努力家ですね。

私は無理やり強制されるか、何かしらの楽しみとかやりがいを見つけないとすぐに自分に甘えてサボってしまいます。言ってしまえば未熟な人間だったんですよね。この塾のやり方はスマートではありませんが、未熟者を鍛えるにはこの方法しかなかったかもしれません。

成長して大人になった今、この塾のような強制力がないと物事を継続できないなんてみっともないですよね。今は仕事、投資、ブログなどを通して忍耐力を試しているところでもあります。

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