四半期決算分析(日本BS放送 H27.4Q)

こんにちは、ゆうゆーです。

私の主力銘柄、BS11の本決算の発表が本日の引け後にありましたので、その決算を簡単に振り返っておきたいと思います。
※参考までに、3Q発表時点での分析記事はこちらになります。

しかし、本決算の発表は1Q~3Qの発表と比べ、4Qの実績のみならず次期(今期)予想の発表もある分、二倍のドキドキ感がありますね・・・(汗)

まぁ、そんなどうでもいい前置きはここまでにしておいて、早速今回の4Qの数字を3Qまでの数字と並べて見てみます。
390.png

3Qや、前年度の4Qと比べても悪くないように見えます。
ただ、表だけでは分かりにくいので売上高・売上総利益のこれまでの推移をグラフで見てみましょう。

391.png

どちらも美しい右肩上がりですね。これ以上突っ込んで分析する気が失せるくらいの素晴らしいグラフです。

念のため、もう少し細かい項目も見ておきます。

392.png

売上原価に関する項目である「番組関連費用」と「放送関連費用」ですが、番組関連費用は正常なレベルの右肩上がりで問題ありませんね。

この企業の成長の源泉の一つが「番組の質の向上」ですから、番組関連費用の増加はこの企業の成長には欠かせないものです。とはいえ、この項目の伸び率が売上の伸びに対してあまりに急激過ぎるようなら問題ですが、この推移を見る限りそういう心配は無さそうです。

放送関連費用はこのあたりで下げ止まっているようです。このせいで、今後の総利益率の良化は今までほどは期待できませんが、仮に総利益率の良化がここで止まったとしても売上増に伴い総利益も増加するというストーリーは変わらないことは、3Qの分析でも書いた通りですね。

次に「販売管理費」と、その主要項目である「広告関連費用」の推移を見てみます。

393.png

特に違和感を感じるような推移ではありません。ただ、この4Qは3Qほどではありませんが、多額の広告費をつぎ込んでいるようです。

また、少なくともこの統計を取っている二年半に限ってみれば、広告費と営業利益が反比例していることが分かります。単純に、広告に投じた分だけ営業利益が落ちている構図です。この一年は特にそれが顕著ですね。

ただ、この一年も年間を通してみればそれなりの広告費に収まっていますね。1Q~2Qに少なく抑えた分、3Q~4Qに集中させています。


そして、気になる今期予想の数字ですが、売上高は対前年比+15%という強気な数字を見込んでいるものの、営業利益は対前年比+2%という、実に物足りない増益率です。

この根拠について、決算説明資料などでもう少し詳しく説明されていればありがたかったのですが、残念ながらほとんど触れられていませんので、ここからは私の推測です。

まず上半期には-18.3%という大きな減益を見込んでいますが、これは単純に前年上半期が予想以上に好調だったことによるものと思います。
逆に下半期のみでは+29.6%の大幅増益を見込んでおり、その理由も上半期の全く逆だと考えます。

ただ、これらも先述したように広告費をどのタイミングでかけるかという問題が大きいように思いますので、あまり気にすることでもないかな・・・と思っています。

また、通期で弱い営業利益予想になっているのは、単に保守的に予想しているだけなのかな? と、今のところはあまり深く考えていません。この会社の過去の傾向を見ても、実際の数値はまず予想値を上回って着地しているようですしね。予想を保守的に出す癖があるのだと思います。


今回の決算発表の総括としては、予想が弱気すぎること以外は特にサプライズ(ポジティブ・ネガティブ共に)もなく、今までの見通しは維持で良さそうです。故に、とりあえずは買い増しも部分売却もせずにホールドでしょうかね。

敢えて言うなら、現状の「年率18%成長」という成長率に関しては、もう少し保守的に見ておくべきかもしれません。ここはもう少しじっくり考え、必要ならば修正を加えてゆきたいと思います。
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コメント

No title
ゆうゆーさんこんにちわ

BSイレブンみたいな安定株の決算でドキドキしないでください(笑)

それにもしかすると来年は競馬ブームがやってきて、競馬中継がメインコンテンツの1つであるBSイレブンの認知度がUPするかもしれないですよ。

なぜかというとロードクエストという零細牧場の生産馬で、血統地味、厩舎も地味という雑草的なバックボーンを持った名馬が出現するかもしれないからです。勝ち方も競馬知らない人でも分かりやすい派手な競馬をしますし、有馬記念の日に行われるレースで良血のお坊ちゃまとも対戦することになりますが、そこでも同様の競馬ができれば来年は面白いことになるかもしれませんよ(笑)
ゆうゆーさん、こんばんは

分かりやすい分析ですね。
私もBS11調べてみようかなーと思いました!
放送関連は、Netflix.hulu.amazon、などネット系がドンドン参入して今正に変化の時期かと思います。
参入障壁に守られていた領域から競合と戦わなきゃならない世界に変わって来ていると思います。

なんとなくWOWOWと似ているのかなと思いますが、独自のドラマやドキュメンタリー、スポーツ中継などどれだけ質の高いコンテンツが出せるか?とネットを通じたユーザビリティの部分に注目しています。
ゆうゆーさんは、競合とそれに対する強みはどのように考えてますか?


No title
ゆうゆーさん、こんばんは。
私も日本BSの決算結果が右肩上がりで安心しました。
他の方も言われていますが、私も動画サービスの流入は気になります。個人的にも使ってみたいなと思っているところです。
多少の影響はあるかもしれませんが、無料である点は日本BS放送の強みだと私は思います。
  • 2015-10-08 | 23:57 |
  • ゆうた | URL |
  • [edit]
Re: No title
sunさん、こんにちは。

最近、エニグモやらエスクリやらDVxやら、いろんな銘柄で決算持ち越し→討ち死にを喰らってしまっていたので、疑心暗鬼になっていたのだと思います(笑)

それはそうと、sunさんの競馬愛にはいつも感服させられます。ロードクエストですか、覚えておきます。sunさんの言う通りになれば本当に凄いですね。
sunさんのようなコアな競馬ファンが増えればきっとBS11の業績も株価も上がってくれますね。期待しています。
  • 2015-10-09 | 05:49 |
  • ゆうゆー | URL |
  • [edit]
Re: タイトルなし
imoekatさん、こんにちは。

NetflixやWOWOWとは有料と無料という違いが大きな差別化になっていると考えます。また、ネットで無料配信している動画サイトも、テレビとネットは使われ方が根本的に違うため大した脅威にはならないと思っています。

やはり純粋な競合は他の無料BS放送だと思いますが、この業界では一時的に番組が大ヒットすることはあっても、恒久的に大きく差別化を図るのは難しいはずです。
ただ、BS市場そのものが年率11%の成長市場であり、裏を返せば「差別化を図るのが難しい」という事実がBS11を守ってくれているとも言えます。新規参入も、チャンネルの割り当てが決められていて不可能ですしね。
  • 2015-10-09 | 05:49 |
  • ゆうゆー | URL |
  • [edit]
Re: No title
ゆうたさん、こんにちは。

imoekatさんへのレスでも書きましたが、私も無料と有料の違いは大きいと思いますね。テレビというのは、気軽に適当につけてみて面白いなと思った番組をそのまま見ることも多いでしょうし、そういう使われ方がテレビの魅力だと思います。

そういう人たちは、有料の動画サービスにはおそらく目もくれないでしょうから、そんなに気にする必要はないと私は思いますけどね。確信は持てませんが・・・。
  • 2015-10-09 | 05:50 |
  • ゆうゆー | URL |
  • [edit]
No title
ゆうゆーさん
返信有難うございます!
なるほど、無料と有料の違いと市場自体の伸び、鉄壁の参入障壁がポイントと考えておられるのですね。
参考にさせて頂きます!

しかし、自分を基準に考えるのは駄目ですね 笑
私は、現在テレビはほぼ見たい番組を録画して倍速で見ています。そんな見方なので、最近CMもほとんど見たことがないのです。こんな見方を延長するとアメリカのようなペイ・パー・ビューがいずれ日本でも主流になりかねないかも・・とか思っていましたので。
情況やデータを客観的に見ることの重要性に気をつけようと思います。自分がズレていることの方が多いと思いますし笑
ありがとうございました
Re: No title
imoekatさん、こんにちは。

私もimoekatさんと同じくテレビ番組は録画で見ることも多いですので、テレビCMというものがそんなに効果があるのかと疑問を感じるのも無理はないと思います。
また、仮に録画せずにテレビを見てCMを目にしたとしても、それを参考に商品を購入する人がどれだけの割合いるのか? とも思えてきますよね。

でも、テレビCMを見て購入に至る人が視聴者全体の中で0.1%しか居なかったとしても、ちゃんと利益の出るビジネスとして成り立っているんですよね。10万人視聴すれば100人が購入し、1000万人視聴すれば1万人が購入に至ります。
こう考えると、0.1%も悪くないですね(笑)
  • 2015-10-12 | 08:48 |
  • ゆうゆー | URL |
  • [edit]
No title
ゆうゆーさんこんにちは。

テレビCMを見て購入に至る人が視聴者全体の中で0.1%しか居なかったとしても、ちゃんと利益の出るビジネスとして成り立っているんですよね。10万人視聴すれば100人が購入し、1000万人視聴すれば1万人が購入に至ります。

↑についてですが、花王ショックやネスレ日本のような事例がありますが、いかがお考えでしょうか?

特に不況になった場合企業側が真っ先に削るのは広告費だと思われます。

他企業もまた好況不況関係なく、最小限の広告費にされるようなことがあればTV業界全体の収益が悪化しBS11もまた免れないのではと考えています。



  • 2015-10-12 | 11:32 |
  • ファイ | URL |
  • [edit]
Re: No title
ファイさん、こんにちは。

ごもっともなご指摘だと思います。

ただ、ことBS放送業界の広告に関しては未だ成長途上ですので「成長による広告費増加」と「不況による広告費削減」のせめぎ合いになり、ここが地上波との大きな違いですね。
以下、2009年(不況期)の広告費の違いが参考になります。
http://corp.bs11.jp/ir/vision/business.html

またBS11の利益率は約20%と高く、例えば利益率5%の企業と比べた時に売上が10%下がった時の利益面への影響はかなり抑えられます。

このあたりが安心材料でしょうか。もちろんそれでも無傷で済むとは思いませんが・・・。
  • 2015-10-12 | 21:27 |
  • ゆうゆー | URL |
  • [edit]
No title
返答ありがとうございます。

成る程、衛星メディア全体を見ても成長余力があり利益率の観点からもある程度の不況耐性に繋がっていると考えているのですね。

データまで引っ張って頂きとても参考になりました。
  • 2015-10-14 | 00:06 |
  • ファイ | URL |
  • [edit]
Re: No title
ファイさん、こんにちは。

こちらこそ、ご指摘いただきありがとうございました。
今後とも何か気付いた点がありましたら、遠慮なくご意見いただけると幸いです。
  • 2015-10-14 | 08:39 |
  • ゆうゆー | URL |
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投資パフォーマンス

■ 初期資産:100.0 万円
■ 現行資産:275.2 万円
■ 運用日数:1294 日(3年6ヶ月)
※ 2016.10.29 更新
年度 ゆうゆー TOPIX
 2013年(4/15~) +30.8 % +14.4 %
 2014年 +80.1 % +8.1 %
 2015年 +29.8 % +9.9 %
 2016年(~10/29) -10.0 % -10.0 %
トータルリターン +175.2 % +12.3 %
平均年利 33.0 % 5.9 %
上記は、ブログ公開用のサブ口座の運用記録です。
メイン口座の方は非公開とさせていただきます。
手数料、税金、配当、優待等は加味していません。

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