資産の一部を原油ETFに分散しました

こんにちは、ゆうゆーです。

最近、原油価格がずっと下落し続けていることは知っていましたが、本日ついに原油価格が2009年2月以来の安値水準まで下落したとニュースで報じられました。

以下は、原油価格の超長期チャートです。

418.png
ぱらっとチャート[701 WTI原油]より引用

今の原油価格は、少なくともここ10年間くらいでは最安値付近であることが分かりますね。

また、25年前から見れば今の原油価格はもちろん上がってはいるものの、その間のアメリカ(ドル)のインフレ率を考慮すると、当時に比べて今の原油価格が特段高いということもないように思います。

というわけで、今日はブログ外口座にて原油ETFを少しばかり購入してみました。もっと下がれば、さらに買い増してゆくつもりです。

もちろん、私は原油について詳しいことは何も分かっていませんので、今の原油価格は割安だと確信を持っているわけではありません。半分以上は感覚的なものです。


さて、こういう感覚的なものに頼って売買するのは、ゆうゆー投資法では御法度であることは今までも書いてきたと思います。そもそもそれ以前に、原油などゆうゆー投資法の3ステップに合致するはずがありません。

とは言っても、別に私の気が狂ったわけではありません(笑)
原油を買った資金というのは、ゆうゆー投資法(企業の成長性と割安さに着目した独自の投資手法)とは全く異なる方針で運用している資産なのです。

以前、「攻めの投資、守りの投資」という記事を書いたことがあります。
ざっくり言えば、攻めの投資とは資産を増やすための投資であり、守りの投資とは資産を極力減らさないための投資です。このブログで実行しているゆうゆー投資法は攻めの投資であり、今回の原油への投資は守りの投資ということになります。

投資では、「分からないものに手を出すな」という原則がありますね。この原則は、私は攻めの投資における鉄則だと思っています。
守りの投資においては、私は逆に「分からないからこそ(分散して)買う」という考え方をしています。

保守的な人は、得てして現金(日本円)で資産を持ちたがりますよね。
でも、これって本当に保守的なのでしょうか?日本円がこれからも暴落しない、ハイパーインフレなど絶対に起きないなど、誰が保証してくれるのでしょうか?
世界一の借金を抱える日本において「絶対に円は暴落しない」と言い切れるほど、みなさんは日本円のことを知り尽くしているのでしょうか?

そこまでの確信は持てないとしたら、これはよく知らないものに集中投資していることになります。危険ですよね・・・。

もちろん、私も日本円について詳しいことは知らないのですが、ドルや人民元のことはもっと分かりませんし、原油やゴールドのこともほとんど分かりません。不動産の将来性も読めませんし、コーンや大豆の価格など知る由もありません。

だからこそ、これらに分散しておくんですね。
これら多くのものに資産を分散していれば、仮に日本円の大暴落が起きた場合はドルが救ってくれるでしょう。アメリカと日本で同時ハイパーインフレが起きても、原油や不動産が助けてくれます。
また、いつしか原油の需要がこの世から消え去っても、不動産や食料まで無価値になることは考えられませんよね。

分散とは、無知に対するリスク回避だ。
【ウォーレン・バフェット】


自分が何を意図して原油を持っているかをしっかりと理解していれば、「今の原油価格が割安だと確信が持てないから買えない」ということにはならないでしょうし、今後さらに原油価格が下がったとしても、あたふたしないで済むような気がしています。

コメント

かなり意外でした
こんばんわ。

私も原油の下落には注目していますが、ゆうゆーさんがETFを購入されたのは凄く意外でした。

そして、「分からないからこそ(分散して)買う」の部分は私も同意で、株式投資で実施しています。

今年に入って自信を持って割安だと思える銘柄が少なくなってきており、保有銘柄が増えて来ています(^-^;

「何に投資するか」もそうですが「どの程度集中・分散投資するか」はパフォーマンスに直結し、投資家を悩ませ続ける永遠のテーマだと思います。

どういう投資を実践するにしても最後に書かれている購入した理由を、自分の中でしっかり意識できるようになりたいと思いました。
ゆうゆーさん、こんばんは

今回の投資法理解できます。
そして、非常に私に近いです。笑

分からないモノには分散は鉄則ですよね。それと、通貨は国への集中投資という理解は普通ないと思います。
これに関しては私も記事にしました。

逆によく理解した(つもり)のモノには集中投資すると効率がよくバランスが取れると考えています。

今後もいつもと違う視点を楽しみにしています
No title
ゆうゆーさん、こんにちは。
アメリカがシェールオイルを採掘できるようになって、中東の石油価格が暴落→アメリカの石油価格も暴落・・・・という、世界的な"石油余り"でどこの国もそんなに石油が要らないよって状況になってます。

とはいえ日本は石油依存度が高い国ですし、原発反対の世論も大きいことを考えると今後も石油を使わざるを得ない状況です。今は石油があふれているとは言え、枯渇資源なので時間が経てば価格が上昇する可能性が高そうです。(代替エネルギーが見つからない限りは)

ただ石油価格が2倍になるのは、きっとエスクリ株よりずっと先の話なので、かなりの長期所有・根気が必要な資産になりそうですね^^;
Re: かなり意外でした
ジャンボさん、こんにちは。

おっしゃる通り、個別株投資においても上昇が100%確信できる銘柄など存在しないわけで、分散は必須ですね。企業の成長にある程度自信が持てるような銘柄は既に割安とは言えないところまで上がっていたりして、今の株式市場は悩ましい状況にあると思います。

何にどの程度分散するかは悩ましい部分でもある反面、投資の楽しいところでもありますね。自分の中で「美しい!」と思えるポートフォリオが出来上がると、一時間くらい円グラフを見ながらコーヒーでも飲んでいたい気分になります(笑)

何がどれだけ含み益(含み損)かという情報は無視し、常に美しい円グラフを維持することに専念したいですね。
Re: タイトルなし
imoekatさん、こんにちは。

世の中には個別株から通貨から資源から、非常にたくさんの投資対象があります。その中で、理解度(というか、それが魅力的であるという自信度)の高さに応じて保有比率を上げるというのは、理に適った投資の王道ではないかと思います。

今回私は原油に投資をしたわけですが、原油に投資していること自体が良い悪いではなく、どういう意図で原油に投資しているのかという部分が重要ですね。
ゆうゆーさんは原油が上がると思っているから買った → 自分も原油を買うぞ~! みたいな感じで原油に投資する方がいたとしたら、まず思惑が外れて痛い目を見ると思います(笑)
Re: No title
KIRINさん、こんにちは。

原油を持つ者としては、「シェールオイル vs 石油」の行方は気になるところですね。5年前の高値の時からは既に状況が変わっていますので、その時の価格に戻ることを望むべきではないかもしれません。

とはいえ、全ての石油がシェールオイルに変わるなど有り得ないですし、またエネルギーとしての石油以外にもプラスチックやゴムの原料として全体の約2割程度、原油が使われています。こちらが置き換わることは今のところ無さそうです。

また、買ったと言ってもエスクリのポジションよりは遥かに低いですから、エスクリよりも先に2倍になられても困りますね(笑)
保険のつもりで持っておきます。
No title
ゆうゆーさん、こんばんは。
うーん、私はひねくれものなので、
ゆうゆーさんが、ブログ外口座で、
具体的な銘柄を売買されたことに対して、
「なぜ、ブログ内でやらないのかな?」
と思いました。
私の中でもいろいろ考えてみましたが、
もしよろしければ、その点について、
私でもわかるように、掘り下げていただけると幸いです。
Re: No title
コバンザメ1号さん、こんにちは。

まず私は、このブログの立ち上げ時に「ブログ用に用意した100万円を、30年以内に1億円にする」という大目標を掲げています。そういう目標のもとでは、原油ETFを買うのは全く目的に合いません。それは記事をお読みいただければ分かると思います。

では、せめて「攻めの投資」については、ブログ外の取引や追加入金も含めてリアルを全て公開しては?という意見もあるかもしれません。事実そうしているブロガーもいますが、これはもう方針の違いとしか言いようがありません。

逆に私からすれば、そのような疑問を持たれること自体が不思議です。どちらでも好きにすればいいんじゃないですかね。
No title
記事を読んでも私の頭では理解できませんでしたが、
説明いただくことでよく分かりました。ありがとうございました。

話は変わってBS11ですが、
12月31日にももクロのカウントダウンを放送されるとのこと。
LINEスタンプも配布されてますし、地道に認知度向上してほしいですね。
ホームページにあるフィスコのレポートも決して悪くない内容でしたし、
半年ごとの広告単価も10%切り上がってるとのこと。
中長期的には売上150億、営業利益率20%を目指していると言うことなので、
そこまでは設備投資によって利益率は落ちるかもしれませんが、
売上に注視しながらホールドしたいと思ってます。
Re: No title
コバンザメ1号さん、こんばんは。

国民の支持は得ていたはずなのになぜか紅白に落選したももクロのライブを放送するとは、なかなか面白い戦略ですね(笑)
今後も地道に認知度を向上させ、売上を伸ばしていってくれるはずです。

設備投資の件は、前の記事ではかなり厳し目の見通しを書きましたが、売上さえ伸び続けていれば(=本業の広告収入が順調であれば)財務が盤石なだけあって結局は大した問題とはならないようにも思います。

私もBS11をまだ幾分かは保有しており、それは紛れもなく今後の成長に期待しているからに他なりません。コバンザメ1号さんと同じく、この会社を応援し見守ってゆくつもりです。
油ETF購入対して

理屈と膏薬はどこへでもつく

状態のように感じました…
ブログはいつも楽しみに読ませてもらっています
Re: タイトルなし
ななしさん、こんにちは。

いつもお読みいただきありがとうございます。
一応この記事も、自信を持って書いた記事の一つです。もしよろしければ、記事の中で違和感を感じたところなど教えていただければ幸いです。
さやすべり
先物は、さやすべりがある事が多いから長期保有には適していないと思いますが、そのあたりはどのようにお考えでしょうか? 現物資源でも同じ事ですけど。
Re: さやすべり
タコポンさん、はじめまして。

正直、あまり細かいことは考えていません。保険に入れば、保険料を支払うのは当然という感覚です。

記事を読めばお分かりいただけると思いますが、別に利益を狙って原油ETFを持っているわけではなく、いざという時(例えばハイパーインフレが来た時など)の保険として持っていますので、いざという時が永久に来なければ別に掛け捨てでも構いません。
No title
ゆうゆーさん

御無沙汰しています。相変わらず好調なパフォーマンスでうらやましい限りです。
さて、<仮に日本円の大暴落が起きた場合はドルが救ってくれるでしょう。アメリカと日本で同時ハイパーインフレが起きても、原油や不動産が助けてくれます。>に関してです。
前段はまぁわからなくもないとして、後半はナンセンスですね。
世界の基軸通貨たるドルの価値が暴落する(しかも日本円も同時に??)世界で原油や不動産が資産防衛に役立つことはありえないでしょう。どういうロジックでそう思われました?
その世界で生きていくなら農業を始める方がいいと思いますけどねw不動産や原油では腹ふくれませんからw
Re: No title
リプロさん、こんにちは。

通貨が暴落すると、モノの価値が相対的に上がります。原油は一つのモノです。
単純に言えばそういうロジックで、このタイミングで原油に分散することを決めました。もちろん原油だけでなく、不動産(これは既に持っていますが)や食糧への分散も考えています。

このロジックが仮に間違っていたとして、だからといって通貨一本で持っていてもどうせ「終わり」には違いありません。守りの投資という意味でなら、いろんなものに分散しておいて損はないと思います。

でも、リプロさんは極端な思考ですね。通貨が暴落したら即、縄文時代に戻るような状況を想定しているのでしょうか?
No title
コメントありがとうございます。

<リプロさんは極端な思考ですね。通貨が暴落したら即、縄文時代に戻るような状況を想定しているのでしょうか?>
そんなこと一言も言ってませんw
記事本文の中で「アメリカと日本で同時にハイパーインフレが起きても原油や不動産が~」とありますが米ドルと円が同時にハイパーインフレを起こすかもと考える方がよっぽど極端ですw
通貨にも色々あるので仮にジンバブエドルがハイパーインフレを起こしても特段影響はありませんが、円と米ドルが同時にハイパーインフレを起こす世界ではあらゆる経済活動が崩壊している状態に近いと思いますよ。そんな世界で資産防衛で原油wって思っちゃいます。
Re: No title
リプロさん、こんにちは。

リプロさんの言われることが正解だった場合、原油に分散していても通貨に集中していても結果は同じです。
一方、リプロさんの言われることが間違いだった場合、原油に分散していたが故に助かる可能性があります。

集中していたらアウトだったという状況でも、分散していればセーフだったという状況は有り得ます。でも、逆はありません。もしも世界経済の崩壊のような分散していてもアウトという状況が来たなら、集中していても当然アウトなのです。
セーフの確率を上げることだけを考えるなら、分散していて損はありません。

私は、リプロさんの言われることが正解か間違いか分からないので分散しています。
No title
ゆうゆーさん

コメントありがとうございます。
<集中していたらアウトだったという状況でも、分散していればセーフだったという状況は有り得ます。でも、逆はありません。>
例えばリーマンショックの時は現金で円に集中投資をしている人は集中していたが故にセーフでしたね。(アウトセーフの定義がわかりませんが…)逆にユーロだドルだ株だリートだと分散していた人は大きく資産を減らしたことでしょう。つまり集中セーフ分散アウトというのは普通にあります。むしろある特定のアセットが暴落するときにそれ以外のアセットに集中させておく方がよっぽど資産保全になると思いますが…
Re: No title
リプロさん、こんばんは。

私がここで言っているアウトというのは、単に投資で損をしたとかそういうレベルの話ではなく、普通に生活さえできなくなるほどの悲惨な状況のことを言っています。それこそジンバブエ人がジンバブエドルという通貨のみに集中しているような状況のことです。
この場合は本当にアウトです。しかし、資産の5分の1でも外貨に分散していればセーフだったかもしれません。

リプロさんの挙げられたリーマンショックの例で言えば、(結果的に言えば)集中していても分散していてもセーフでした。リーマンショックでのユーロや日経平均の暴落など、倒産企業の株の暴落やジンバブエドルの暴落に比べれば何でもありません。

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