成長ストーリーの再チェック

こんにちは、ゆうゆーです。

少し遅くなりましたが、ゆうゆーの保有銘柄の一つ、
フジ・コーポレーションの中間決算が先日発表されましたので、
成長ストーリーの再チェックをしたいと思います。

ここで、もし成長ストーリーが崩れていたら、
ゆうゆー投資法では、即座に売却しなければいけませんからね。

それでは、まず決算短信の「経営成績」を見てみましょう。

34.jpg
(フジ・コーポレーション決算短信より)

売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも前期より伸びており、
順調に推移していますね。

・・・と、決め付けるのはちょっと待ってください。

ここに載っているのは、1Qと2Qを足した期間の数字です。
この数字を、1Q単独と2Q単独の数字にそれぞれ分けてみましょう。
1Qの決算短信も同時に見ることで、これらは算出できます。

尚、売上総利益については1ページ目には載っていませんが、
後ろの方のページの「損益計算書」内に載っています。

35.jpg

1Qから一転、2Q単独では前期と比較して約10%の営業減益となっています。
これは、何が原因なのでしょうか?

そこで、上の黄色で塗った部分に着目してほしいのですが、
1Qと2Qを比較すると、まず売上の対前期比が大きくダウンしていますね。
ですが、売上総利益率は1Qよりもむしろ良化しています。
そして、経費(総利益-営業利益)は1Qとほぼ同じ数字です。

つまり、2Qの営業減益の原因は、
売上高が上がらなかったことによるものだと分かります。

ちなみに、この会社の過去5年間の売上高伸び率は年間10%程度ですので、
2Qの+8.4%という数字は、年間平均にはやや及ばないものの、
そこまで悪い数字というわけではありません。
むしろ、1Qの+25.2%という数字が良すぎたと捉える方が適切でしょう。

また、この会社の特徴として、年間の売上高のうちのほとんどが、
1Qと2Q(特に1Q)に偏っています。
これは、「普通タイヤ ⇔ スタッドレスタイヤ」の履き替え時期が、
まさにこの時期に集中するからですね。

そして、その年ごとの天候・気候のバラツキによって、
この履き替えの時期が毎年ズレてしまうことも、容易に想像できます。
よって、今回の2Qの売上の不調は、1Qが好調すぎたために、
起こるべくして起こった現象であると私は予想しています。

このような、気候のバラツキが及ぼす売上時期の偏りは、
長期的には必ず是正されますので、全く心配する必要はありません。

ここ最近の月次は決して良いとは言えず、
株価もそれに反応して下げ基調が続いていますが、
長期投資家ならば、せめて数年先の業績がどうなっているかに、
焦点を合わせるべきでしょう。

現在の収益と目先の見通しは悪くても将来の状態を冷静に評価すると、
現在の価格よりもはるかに高い価値を示すことがある。
【ベンジャミン・グレアム】


今のフジは、このグレアムの言葉に該当しているように思いますが、
いかがでしょうか?

・・・以上により、成長ストーリーは崩れていないと判断したため、
フジ・コーポレーションはホールド決定です。

一つ不満を挙げるなら、この会社は株主に対する情報の開示に、
あまり積極的ではないように感じます。
せめて、2Qの業績やここ最近の月次が思わしくない理由の一つでも、
どこかに書いてくれていればいいのに・・・。

ま、書いてくれていたとしても、それがどこまで正しい情報なのかは、
株主自身の分析と想像力で判断するしかないんですけどね。

完全な情報がない中で決断する能力も大事である。
【ピーター・リンチ】

コメント

No title
こんにちは。

今回の記事を面白く読ませてもらいました。

私もフジを保有しております。

フジの4-5月の月次の悪化を色々調査したところ、
4月に関しては3月に例年より早く春タイヤへの履き替え需要が
起こったためのようです。
オートバックスの月次には、はっきりその旨が明記されています。
(※オートバックスのタイヤ売上-14.5%)
つまり、3月に4月分の売上が前倒しで発生したのですね。

5月に関しては、フジのIRに問い合わせたところ、「調査中」のようです。
しかし、5月もオートバックスのタイヤ売上は-9%なので、
タイヤ小売全体の売上が低調だった可能性が大きいです。

履き替え用タイヤの総需要は毎年大して変わらないので、
4-5月が悪ければどこかでその分の巻き返しがありますよね。
Re: No title
まりもさん、コメントありがとうございます。

なるほど、非常に参考になりました。
私は手元にあるデータから半ば強引に想像してみたのですが、
それほど見当違いでもないようで、安心しました。

私も全く同意見で、需要自体が昨年と大きく変わるはずはないので、
4月、5月と不調だった月次も、年間の平均で見てみれば、
まあまあのところに落ち着いているんだろうと思います。

そして成長投資の分だけは着実に売上を伸ばしているはず・・・と考え、
退屈なこの銘柄を保有し続けています。

参考になるご意見、どうもありがとうございました。

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