週間成績発表[169週目]

こんにちは、ゆうゆーです。

今週は、TOPIXの-3.6%に対し、ゆうゆーは-2.0%でした。

年初来では、TOPIXが-21.8%、ゆうゆーは-16.0%となり、
通算では、TOPIXが+6.3%、ゆうゆーは+156.8%となりました。

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決して暴落相場というわけではないものの、ここ一年ほどジリジリと資産を削られていっています。まるで茹でガエルです。
かの有名な茹でガエル理論のように、投資家という生き物は少しずつ資産を削られる分には痛みをそれほど感じないまま、気付けば致命的なダメージを負っているものなのでしょうかね。そうだとしたら危ないですね。

もちろん「資産の増減」と「投資の成功/失敗」は切り離して考えるべきですが、保有企業の成長ストーリーが明確に崩れたとは言えないまでも、「少し陰りが見え始めたか?」くらいの状態ではだいたいズルズルと保有を継続してしまいがちであり、そういった小さな変化の繰り返しで、気付けば「成長が終焉しているのに株を持っている」という状態になっていることは、十分に有り得ることだと思います。

カエルはカエルでも、温度上昇に気付けずに死亡しまう茹でガエルではなく、ある一定以上の温度に達した段階で釜から飛び出せる、優秀なカエルになりたいものです。
少し温度が上がっただけでも驚いて飛び出してしまう、メンタルの弱いカエルにもなりたくないですが・・・(笑)


では、いつもの定期点検です。今週は保有銘柄に温度上昇は見られたでしょうか?

■フジ・コーポレーション
6月の月次が発表されています。売上の数字だけを見ると全くもって順調な数字なのですが、中身を見ると5月までとは傾向が大きく変わっていることが分かります。
タイヤ・ホイール共に商品単価が大きく下がり、販売数量が大きく増えていますね。少々の変動なら気にならないのですが、ここまで急激に大きく変わるとちょっと気にせずにはいられません。

連想される原因で一番やっかいなのは「大規模な値引きセールをして数を売り捌いた」というパターンで、もしそうであれば売上は伸びても利益は伸びないということになりますが、どうやらそういうことではなさそうです。
月次資料の下の方に書いてありますが、簡単に言えば、小さいタイヤがよく売れ、大きいタイヤがあまり売れなかったということのようです。この理由はよく分かりません。

タイヤの大きさによって多少は利益率が違うのかもしれませんが、値引きほどの影響はないはずです。そんなに心配する必要はなさそうです。

■トレジャー・ファクトリー
こちらも本日引け後に6月の月次が発表されました。既存店売上が98.9%と5月に続いての前年割れで、苦戦している様子が伺えます。株価もそれを表すかのような推移で、だだ下がりですね。。。PERは14倍台へ突入です。

まぁ、既存店売上が98.9%で苦戦と思われること自体、優良企業である証でもあるんですけどね。本当にヤバイ企業は、既存店売上80%台が半年以上も続いたりしますから。

尚、来週には1Qの決算発表が控えています。売上は月次から既に予想がつきますが、利益面が分かりません。個人的には利益は前年同期比で横ばいなら十分かな、と思っています。

■日本BS放送
今週は3Q決算が発表されました。累計で(対前年比)+13.5%の増収、+9.3%の営業増益、3Qのみでは+15.6%の増収、+17.3%の営業増益という結果でした。
もちろん悪くはありませんが、事前の(私個人の)期待が高すぎたせいか、その期待にまでは届いていない感じです。

利益の絶対額で言えば、1Qや2Qよりも落ちてしまっています。これには4月の番組改編にかかる費用の増加、またそれに関連した広告宣伝費の増加による販管費の増加が影響しているようです。
「もしも3Qが1Q~2Qと同水準の利益なら、株価も爆発するかも・・・」との甘い期待を抱いていましたが、そうは問屋が卸してくれませんでした(笑)

ただ、これは私の個人的なハードルが高すぎただけの話であり、全くもって順調な決算であったことは疑いようもありません。株価は少し下がってしまいましたが、もともと期待の高い株価水準とは全く言えず、これで下がるというのも不思議です。
まぁ、株価なんてものは一人の大口投資家が気分次第で売買しただけでも大きく動くような儚いものですから、これにいちいち理由をつけるのも馬鹿らしいんですけどね。

■KeePer技研
まだ始まったばかりの7月ですが、社長ブログによると7月7日までの段階では既存店売上高190%という凄まじい数字が出ているようです。
もちろん、天候の影響であることは社長も述べていますのでこれで喜ぶのは短絡的過ぎますが、やっぱり絶好調な数字を見ると嬉しくなってしまう未熟者です(笑)

しかし、天候次第でここまで変わるビジネスだったんですね。月次の数字だけで一喜一憂してはいけないのはどこの会社も同じですが、特にこの会社は要注意です。
今回は天候のおかげで絶好調でしたが、逆パターンの時が怖すぎますね・・・(>_<)

■エスクリ
特に書くことはありません。先週はあんなネタを見つけて何とか話題をひねり出しましたが、今週はさすがにネタ切れです・・・(汗)

■三機サービス
来週はいよいよ通期の決算発表です。下方修正あるかも?と怯えながら待っていましたが、結局ありませんでした。かといって計画下振れが無くなったわけではありませんので、やはり不安は不安です(笑)

ただ、さして期待されているような株価水準でもありませんし、保有比率もそんなに高くはありません。気楽に持ち越してみようと思います。

今の保有銘柄に関してはこんな感じですが、かつての保有銘柄エニグモは上へ、シュッピンは下へと大暴れしています。エニグモは5ヶ月で約3倍、シュッピンは1年で半値になっているようです。成長株の凄さと怖さの両方を感じられる事例ですね。

両銘柄とも、一点の曇りもない夢の銘柄でもなければ、不安要素だらけの恐怖の銘柄でもなく、たびたび試練はありつつも何とか乗り越えながら成長してゆけるような、言わば現実的な優良銘柄だと私は思っています。

しかしながら、直近の業績が悪い時には本来の実力以上に悪い企業に見えますし、直近の業績が絶好調な時には本来の実力以上に良い企業に見えるものです。さらに株価の上げ下げが、その感覚をさらに増長させてしまうような気がします。

シュッピンという企業が「ECの成長+インバウンド特需」で急成長を遂げていることは、一年前の段階から分かっていたことです。ECの成長は続いたとしても、インバウンド特需が当時のペースで伸び続けると考えた人はまずいないはずです。
つまり、一年前のシュッピンは本来の実力以上に成長していたと考えられ、PER40倍は高すぎたわけですね。

今は逆に、「ECの成長+インバウンド特需の剥落」で無成長に見えます。でも、これが本来の実力かどうかはもはや言う必要はありませんね。
ただ、下がってきたと言っても元が高すぎたためまだPER17倍台ですが、PER15倍を切ってきたら私も再度参戦するつもりでいます。

これらの想定は、そこまで難しい知識や知能は必要としません。株価や周りの人の意見、また自分の感情に左右されず冷静に状況を捉え、それを実際の投資行動に反映させることが大切で、これができればきっと「良い投資」となるのではないでしょうか?

真の投資家は明確な考え方に基づいて市場や世界に向かっていく。
彼らは必要以上に悲観的でもなければ、不合理なほど楽観的でもない。
ただ論理的で合理的なのである。
【ウォーレン・バフェット】

コメント

No title
ゆうゆーさん、こんにちは。
今週も下がりっぱなしの株価でしたが、その中でもシュッピンが大ダメージ食らってます。ECの成長だけなら極めて業績順調なので心配せずに保有してますが、昨年のインバウンドのおかげで上に下にと忙しい株になっています。

昨年低調だった円高銘柄が急に息を吹き返してます。エニグモが暴落時の3倍になり、DVxも地味に上がってきています。ただ昨年低調だったので業績予想が難しく、またいつ円安になるのかも予想不可なので、あまり手を出さないようにしようとは思っています。

KeePerは業績好調なのに出店ペースの鈍化というだけで株価が下がっているので、もう少し下がれば買おうか検討中です。
Re: No title
KIRINさん、こんにちは。

シュッピンは私もブログ外で少量保有しており、大ダメージではありませんが小ダメージです(笑)でもインバウンド特需の反動が終わる10月頃からはまた期待できそうなんですけどね。

円高メリット兄弟に関しては、エニグモは為替動向以前にPER60倍に恐れをなしています。計画の2倍のEPSが出ても、それでもPER30倍ですからね・・・。越境ECというテーマに乗って買われているだけのような気もします。
DVxの方は安心して持っていられそうです。

KeePerは今のPERこそ20倍ですが、もうすぐ期が変わるので実質的にはPER18倍程度でしょうか。もう少し下がれば私も買い増すつもりです。
No title
回答ありがとうございます。

記事中のkeeper好調(昨対比190%)の件ですが、私は一過性のものと考えています。

極端な想定をすれば、前年は30日雨が降り続き、今年は30日間全く雨が降らなければ、前年比200%ということも夢の可能性としては考えられます。が、常識的に考えればそんな天候が1ヶ月続くなんてまず考えられないので、どんなに好調な月でも昨対比130%程度で着地しそうな気がします。年間では好調/不調月を合わせて結局115%(想定どおりの成長)に収束していくのではないでしょうか。

keeperよりはフジコーポのほうが、天候(雪)による年間業績への影響が出やすそうな印象がありますね。
Re: No title
KIRINさん、こんにちは。
いつもご意見いただき感謝しています。

全くおっしゃる通りですね。7月のこれまでの絶好調は天候の影響であることは明らかで、月間でならせばほぼ常識的な数字になってくると思いますし、仮に一ヶ月間ずっと偏り続けたとしても、次の一ヶ月はどうなるか分かりません。
フジコーポはこれが月間単位ではなく、年間単位で起きている感じでしょうか。

蛇足ですが、フジコーポは一昨年は忙しかったのに出荷が追い付かず機会損失、昨年は新倉庫が稼働して準備は万全だったのに暖冬、と不運もあって不本意な結果が続いていますので、長期株主として今年の冬こそは何とか報われて欲しいものです。
No title
お疲れ様です。
外部要因に掻き回されすぎな相場ですよね。
私は波乗りは不得手ですので、じっと貝のように沈んでいます(笑)

BS11、良い決算だと思うのですが、翌日は下落。こういう銘柄こそ狙い目だと思いますね。
私の保有するコムチュアなんかも、良決算の度に下落していましたが、今は(原因不明で)吹き上がっています。
こういったことがBS11でも起こるんじゃないかと思います。
それがいつなのかは分かりませんし、起こるかどうかも分からないですが。
ただ、順調な数字を出してくれている限り、安心してホールドできますね。

相場より暑さが大変ですね。
テニスの際は注意して下さい…。
Re: No title
遅咲きの桜さん、こんにちは。

BS11は今四半期に限らず毎回、決して悪い決算ではないんですがなかなか株価は上昇軌道に乗ってくれませんね・・・。

まぁ、結果よりも「良い銘柄を保有し続ける=良い投資を実行する」ことの方が大事ですよね。良い投資をしていれば勝手に結果はついてくる、というのが私のスタンスであり、仮に良い投資は実行できたのに結果がついてこなかったとしても、それは問題ではありません。

株価が上がろうと下がろうと、良い投資ができているかを常に考えるようにしたいですね。BS11に関しては、良い投資ができていると思っているので満足しています。(と思えるのが理想なのですが、現実はなかなか・・・笑)

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