こんにちは、ゆうゆーです。
ずっと私の心に引っかかっていた、会社での「ある悩み」のお話です。
昨年11月頃のことです。私は、社員の一人(Aさん)から相談を受けました。
「最近、Bさん(他の社員)が仕事中にスマホで遊んでいたりして、よくサボっているんです。そんな時間があるならこっちの仕事も手伝ってほしいくらいです。社長の方から注意していただけないでしょうか?」
この話を聞いた時、私は「自分の失態だ」とすぐに思いました。
社員がサボるというのは、もちろんサボっている張本人も悪くないと言えば嘘になりますが、もっと悪いのはその上司であり、中でも一番悪いのは社長だと思っています。
社員が仕事をサボるのは、仕事が嫌だからではありません。仕事が無いからです。サボれる環境にあるからサボる、ただそれだけです。
仕事を与えるのは上司の仕事ですから、仕事を与えない上司が悪いのです。
ただ、私は本当に仕事が無い時にはサボっても構わないと思っています。というより、それを認めてあげないと社員があまりにも可哀想です。
仕事してるフリをするのは、実際に仕事をしているよりもつらいものがありますし、そんな行為は単なる時間の浪費に過ぎません。
だからといって、堂々と会社でツムツムをしていて良いとも思いません。もしもそういう状況になったら、まだ就業時間中であっても早く帰らせます。実際にそのようにしたことも何度もあります(そういうケースの場合、もちろん早退ではなくきちんと一日勤務したという扱いにします)。
しかし、ここ最近は(ありがたいことに)会社全体としては決して暇な状態ではありません。ただ、Bさんの担当している仕事に関しては暇だったかもしれません。
また、Bさんは本来とても優秀な社員です。他の社員が丸一日かかる仕事を半日で終わらせることができます。
だからBさんからしてみれば「私はみんなが一日かかる仕事を半日で終わらせた。だから半日は遊んでもいいだろう」と、極端に言えばこのように考えていたのかもしれません。
ただ、一人の社員がサボるというのは、単にその人がサボった時間分の仕事が進まない、という影響だけに留まりません。誰かがサボることで、他の真面目な誰かが不快な思いをします。結果、会社の雰囲気が悪くなります。
これは大問題です。社長として、これを容認しておくわけにはゆきません。
で、どうしようかと考えた結果、年初の集会で全社員に訴えました。社長就任時と同じく魂のプレゼンで勝負です。
自らパワーポイントで資料を作り、松岡修造さんばりに熱い想いを込めて喋りました。
この2016年、社長である私の使命として、○○を必ず成し遂げたいと思います。これは私からみなさまへのお約束です。
これは絶対に今年中にやり遂げると、今ここに宣言します。
今日のこの私の約束は、ぜひ覚えておいてください。今年が終わった段階でもしもこれができていなかった場合、いくらでも私に文句をつけていただいて構いません。
私は必ずこの約束を守りますので、社員のみなさまにもぜひ協力していただきたいことがあります。それは、顧客をもっと満足させてやって欲しい、ということです。
社員のみなさまは各自、自分の担当の仕事というものをお持ちだと思います。ですが、そんなことは顧客の知ったことではありません。会社(自分)の都合で、顧客の要望をないがしろにするようなことは絶対にあってはなりません。
みなさまが協力し合えば、もっともっと顧客の要望に応えられるはずです。どうかそれを念頭に置き、社員みんなで顧客の期待に応えてやってください。それが、今年のみなさまの使命です。
私は、必ず自分の使命を貫きます。ですので、どうかみなさまもみなさまの使命を貫いていただくよう、よろしくお願いいたします。
こんな訴えかけをしました。
校長先生の挨拶のような、誰もまともに聞いていないような挨拶をするくらいなら、その時間仕事した方がマシだと思いましたので、そうならないよう工夫を凝らしました。
また、「お前たち、こうしてくれ!」と社長が言うだけでは社員たちも理不尽な思いに駆られるかもしれないと思ったので、自分自身も逃げ道を断ち、自分の約束もハッキリと社員に宣言することにしました。
ただ、このプレゼンが社員たちにどれだけ伝わったのかは分からない状態でした。これだけ言ってもBさんが何も感じず、何も変わらないようならもう改善の見込みはないのかな、などと考えていました。
そして、あのプレゼンからちょうど一ヶ月が経った先週末、たまたまAさんと話す機会がありましたので、Bさんのその後の様子を聞いてみました。というよりも、Aさんの方からその話を切り出してくれました。
「社長が年初にプレゼンをしてくれて以来、Bさんは人が変わったかのように、自分の空き時間には私たちの仕事を手伝ってくれるようになりました。
人って、変わろうと思えばこんなにも変われるのかというくらい変わりましたよ。社長、本当にありがとうございます。」
私はこの言葉を聞いて泣きそうになりました。「自分の想いがきちんと伝わったんだ・・・」と、感無量です。今年一番嬉しかった出来事です。
Bさんが変わってくれたことも嬉しかったですが、Aさんがそのプレゼンの内容をしっかりと覚えててくれていたことも嬉しかったです。だって、社長とか校長とかの挨拶なんて普通、次の日にはもう忘れてるものじゃないですか・・・。
社員たちの心に響くプレゼンができて本当に良かったです。
Bさんの中でも、私のこういう言葉を求めてたのかもしれませんね。人は自分で変わろうとしない限り、他人から変われと言われても決して変われないものだと思っています。
私のこのスピーチはきっかけにはなったのかもしれませんが、やはり本人の中で「このままではいけない」という思いはずっと持っていたのでしょう。
きっとBさんも、今は以前よりもイキイキと仕事ができているはずです。
Bさん以外にも今までに社員のことでは沢山悩んできましたが、一見ダメなように見えても、本当にダメな社員なんて(全てとは言いませんが)ほとんどいないんですよね。
そうは言ってもまだまだ一ヶ月しか経っていませんので、今後これが続くかは見てゆく必要はあると思います。ただ、自分で変わろうとする意志はあるのは間違いないですね。
これで一人、有能な社員を失わずに済みました。
ダメ社員の烙印を押す前に、その人の良さを何とかして引き出してあげるのが上司の役割なんだなぁ・・・と思えた出来事でした。
さて、今度は私が自分の約束を守る番ですね!
ずっと私の心に引っかかっていた、会社での「ある悩み」のお話です。
昨年11月頃のことです。私は、社員の一人(Aさん)から相談を受けました。
「最近、Bさん(他の社員)が仕事中にスマホで遊んでいたりして、よくサボっているんです。そんな時間があるならこっちの仕事も手伝ってほしいくらいです。社長の方から注意していただけないでしょうか?」
この話を聞いた時、私は「自分の失態だ」とすぐに思いました。
社員がサボるというのは、もちろんサボっている張本人も悪くないと言えば嘘になりますが、もっと悪いのはその上司であり、中でも一番悪いのは社長だと思っています。
社員が仕事をサボるのは、仕事が嫌だからではありません。仕事が無いからです。サボれる環境にあるからサボる、ただそれだけです。
仕事を与えるのは上司の仕事ですから、仕事を与えない上司が悪いのです。
ただ、私は本当に仕事が無い時にはサボっても構わないと思っています。というより、それを認めてあげないと社員があまりにも可哀想です。
仕事してるフリをするのは、実際に仕事をしているよりもつらいものがありますし、そんな行為は単なる時間の浪費に過ぎません。
だからといって、堂々と会社でツムツムをしていて良いとも思いません。もしもそういう状況になったら、まだ就業時間中であっても早く帰らせます。実際にそのようにしたことも何度もあります(そういうケースの場合、もちろん早退ではなくきちんと一日勤務したという扱いにします)。
しかし、ここ最近は(ありがたいことに)会社全体としては決して暇な状態ではありません。ただ、Bさんの担当している仕事に関しては暇だったかもしれません。
また、Bさんは本来とても優秀な社員です。他の社員が丸一日かかる仕事を半日で終わらせることができます。
だからBさんからしてみれば「私はみんなが一日かかる仕事を半日で終わらせた。だから半日は遊んでもいいだろう」と、極端に言えばこのように考えていたのかもしれません。
ただ、一人の社員がサボるというのは、単にその人がサボった時間分の仕事が進まない、という影響だけに留まりません。誰かがサボることで、他の真面目な誰かが不快な思いをします。結果、会社の雰囲気が悪くなります。
これは大問題です。社長として、これを容認しておくわけにはゆきません。
で、どうしようかと考えた結果、年初の集会で全社員に訴えました。社長就任時と同じく魂のプレゼンで勝負です。
自らパワーポイントで資料を作り、松岡修造さんばりに熱い想いを込めて喋りました。
この2016年、社長である私の使命として、○○を必ず成し遂げたいと思います。これは私からみなさまへのお約束です。
これは絶対に今年中にやり遂げると、今ここに宣言します。
今日のこの私の約束は、ぜひ覚えておいてください。今年が終わった段階でもしもこれができていなかった場合、いくらでも私に文句をつけていただいて構いません。
私は必ずこの約束を守りますので、社員のみなさまにもぜひ協力していただきたいことがあります。それは、顧客をもっと満足させてやって欲しい、ということです。
社員のみなさまは各自、自分の担当の仕事というものをお持ちだと思います。ですが、そんなことは顧客の知ったことではありません。会社(自分)の都合で、顧客の要望をないがしろにするようなことは絶対にあってはなりません。
みなさまが協力し合えば、もっともっと顧客の要望に応えられるはずです。どうかそれを念頭に置き、社員みんなで顧客の期待に応えてやってください。それが、今年のみなさまの使命です。
私は、必ず自分の使命を貫きます。ですので、どうかみなさまもみなさまの使命を貫いていただくよう、よろしくお願いいたします。
こんな訴えかけをしました。
校長先生の挨拶のような、誰もまともに聞いていないような挨拶をするくらいなら、その時間仕事した方がマシだと思いましたので、そうならないよう工夫を凝らしました。
また、「お前たち、こうしてくれ!」と社長が言うだけでは社員たちも理不尽な思いに駆られるかもしれないと思ったので、自分自身も逃げ道を断ち、自分の約束もハッキリと社員に宣言することにしました。
ただ、このプレゼンが社員たちにどれだけ伝わったのかは分からない状態でした。これだけ言ってもBさんが何も感じず、何も変わらないようならもう改善の見込みはないのかな、などと考えていました。
そして、あのプレゼンからちょうど一ヶ月が経った先週末、たまたまAさんと話す機会がありましたので、Bさんのその後の様子を聞いてみました。というよりも、Aさんの方からその話を切り出してくれました。
「社長が年初にプレゼンをしてくれて以来、Bさんは人が変わったかのように、自分の空き時間には私たちの仕事を手伝ってくれるようになりました。
人って、変わろうと思えばこんなにも変われるのかというくらい変わりましたよ。社長、本当にありがとうございます。」
私はこの言葉を聞いて泣きそうになりました。「自分の想いがきちんと伝わったんだ・・・」と、感無量です。今年一番嬉しかった出来事です。
Bさんが変わってくれたことも嬉しかったですが、Aさんがそのプレゼンの内容をしっかりと覚えててくれていたことも嬉しかったです。だって、社長とか校長とかの挨拶なんて普通、次の日にはもう忘れてるものじゃないですか・・・。
社員たちの心に響くプレゼンができて本当に良かったです。
Bさんの中でも、私のこういう言葉を求めてたのかもしれませんね。人は自分で変わろうとしない限り、他人から変われと言われても決して変われないものだと思っています。
私のこのスピーチはきっかけにはなったのかもしれませんが、やはり本人の中で「このままではいけない」という思いはずっと持っていたのでしょう。
きっとBさんも、今は以前よりもイキイキと仕事ができているはずです。
Bさん以外にも今までに社員のことでは沢山悩んできましたが、一見ダメなように見えても、本当にダメな社員なんて(全てとは言いませんが)ほとんどいないんですよね。
そうは言ってもまだまだ一ヶ月しか経っていませんので、今後これが続くかは見てゆく必要はあると思います。ただ、自分で変わろうとする意志はあるのは間違いないですね。
これで一人、有能な社員を失わずに済みました。
ダメ社員の烙印を押す前に、その人の良さを何とかして引き出してあげるのが上司の役割なんだなぁ・・・と思えた出来事でした。
さて、今度は私が自分の約束を守る番ですね!
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